北イラク自治政府、トルコの越境攻撃批判、「市民への被害がある」
2011年08月22日付 Milliyet 紙

北イラク・クルド自治政府のマスード・バルザーニー大統領は、テロ組織PKK(クルディスタン労働者党、非合法組織)キャンプ(在北イラク)に対しトルコが行なった空爆において、走行中の自動車一台が標的となり児童2名を含む一家7名が死亡したと主張した。

バルザーニー大統領は攻撃を非難し、軍事行動の停止をトルコに求めた。
北イラク・クルド自治政府は、一昨日行なわれたトルコ軍戦闘機によるカンディル山への空爆においてセルゲセル地区で走行中の自動車一台が爆撃され、乗車していた児童2名を含む一家7名が死亡したと主張した。
北イラク・クルド自治政府のマスード・バルザーニー大統領は、北イラクのPKKキャンプに対する空爆に関し、文書で声明を出した。
バルザーニー大統領の声明は北イラクのクルド系インターネットサイトに掲載され、軍事行動の即刻停止をトルコに求めた。

バルザーニー大統領は、PKK攻撃を名目に「クルディスタン地域」に対しトルコが始めた激しい空爆において走行中の一般車両が標的となったことを批判し、次のように述べている。
「ここ数日間トルコ軍の戦闘機がクルディスタン地域との国境付近を空爆している。この空爆により7名の一般市民が命を落とした。
我らの市民が命を落としたという知らせに心が痛んだ。私はこの攻撃を強く非難する。
一般市民が命を落としたり危害を加えられることは、いかなる理由や名目においても正当化されえない。
我々はトルコ政府に軍事行動の停止を求める」

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:23720 )