アフマディーネジャード大統領「安保理はリビアについて過ちを犯した」
2011年08月15日付 Jam-e Jam 紙
大統領はNATOによるリビアへの介入について触れ、「残念なことに、安保理はリビア問題で大いなる過ちを犯した。軍事介入をしたり、航空機を使って爆弾を落としたりするかわりに、同国〔リビア〕に仲介役を派遣したり、自由な選挙を実施し、それを監視したりすることで、問題を解決することができたはずだ」と述べた。
イラン国営放送報道センターが伝えたところによると、マフムード・アフマディーネジャード大統領はロシアの「ロシア・トゥデイ」〔※ロシア国営の多言語による報道専門チャンネル〕とのインタビューのなかで、さらに「安保理はこうしたことをするかわりに、性急に決議を採択して、リビアが抱える問題を悪化・複雑化させてしまった。その結果、〔多くの〕人々が殺され、リビアのインフラは破壊されてしまった」と加えた。
大統領はさらに、「今日〔中東・北アフリカ〕地域の諸国民だけでなく、世界中の人々が、世界を支配する不公正な状況、階級格差の存在、戦争や紛争、そして毎日のように〔世界の〕多くの諸国民が世界の暴君たち〔=欧米〕よって侮辱され抑圧されているという状況に、怒りと懸念を抱いている」と加えた。
大統領は、世界のすべての諸国民は正義と自由、そして〔人間の〕尊厳を普通に求めるようになっていると強調した上で、「〔イランの周辺〕地域ならびに北アフリカ地域の諸国民には、自分のことは自分で処理し、自らの望みは自力で叶えるだけの能力がある。むしろ懸念すべきなのは、NATOによるリビアへの軍事介入をはじめとする、外国人による各国への干渉なのである」と指摘した。
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( 翻訳者:太田里美 )
( 記事ID:23723 )