トルコ系ドイツ統合相ビルカイ・オネイの発言に批判集まる
2011年08月24日付 Yeni Safak 紙


ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州の社会民主党系統合相ビルカイ・オネイの「トルコ人はドイツ人に比べ5倍テレビを見ている」や「ド イツにどれだけトルコ人がいようと、それだけ社会が不安定となる」という発言が反発を引き起こしている。ドイツのメディアはオネイ統合相がヴェルト・アム・ゾンターク紙に対し行ったインタビュー及びそれに対する反発を大きく取り上げた。

ドイッチェ・ヴェレのトルコ語ニュースによると、ドイツ・トルコ社会やベルリン・トルコ・コミュニティーのような団体が、オネイ統合相の「トルコ人はドイツ人に比べ5倍テレビを見てい る」や「ドイツにどれだけトルコ人がいようと、それだけ社会が不安定となる」という発言に触れ、統合相を厳しく批判した。

オネイ統合相はというと、発言が伝えられる際に全体的な意味が崩れてしまったのだという見解を述べ、批判を否定した。

■ドイツ系新聞で過剰批判

ターゲツアイトゥング紙は問題を次のように解説した。

「オネイ統合相は、社会民主党ジグマール・ガブリエル党首が説明した、ドイツにおける移民の為の投票枠増加という党内での提案とともに、統合省それ自身も不要と見な している。ではビルカイ・オネイは、政治的見解上、明らかな不備があるにも関わらず、何故この任務に就いたのだろうか?バーデン=ヴュルテンベルク州で教員 たちのスカーフ着用を禁止する問題に関わりたがらず、またEUのメンバーでない国々からドイツへ来た外国人が地方選挙に参加するための投票権の拡大に関しても同じ態度を示している。代わりに(トルコ人に対する)偏見を支持している。ドイツにいるトルコ人の数が増加することが社会の不安定に繋が り、このためにトルコから来るトルコ人にビザを要求することが正しいと主張している。ビルカイ・オネイへ向けられた怒りは、統合の問題において社会民主党 が経験してきた困難と不透明さを示している。」

ジュートドイッチェ紙はというと、同問題に関し次のようにコメントした。

「オネイ統合相は、2009年ベルリンのクラウス・ヴォーヴェライト市長と、彼のいつ崩壊してもおかしくない社会民主党-左派党連立が持っている多数派を確保するため、社会民主党へと移った。元所属していた緑の党は当時ベルリンからシュトゥットガルトへ行くオネイのために涙を見せることはなかった。社会民主党ベルリン支部内の数人の党員も、彼女の移行で前者と異なる反応を示すことはなかった。オネイ統合相のバーデン=ヴュルテンベルク州の同党の仲間たちも今や、彼女の発言が本当に世間を騒がせていることを知っている。」

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:23742 )