「殉教者アリーモハンマディー」テロ事件の被告に対する裁判が開始
2011年08月24日付 Jam-e Jam 紙

 殉教者マスウード・アリーモハンマディーを殺害したテロ犯の容疑を審理するための裁判が、昨日テヘランの革命裁判所第15法廷にて、アボルガーセム・サラヴァーティー判事を裁判長にして開かれた。

 法廷で読み上げられた起訴状によれば、アリー・ジャマーリーファシー被告の容疑は、・殉教者アリーモハンマディーに対するテロ行為、・同氏の自宅横に爆弾をくくりつけたオートバイを置いたこと、・シオニスト体制の情報機関への協力、・スパイ機関のモサドに情報を提供し協力した見返りに不法な金銭を授受したこと、・公共物の破壊、・メタンフェタミン系の向精神薬の所持、などによる「反逆行為」ならびに「地上への頽廃の撒き散らし行為」である。

 ISNA(イラン学生通信)の報道によると、起訴状が読み上げられた後、サラヴァーティー裁判長は被告人に対して起訴内容を説明した上で、被告人席に来て弁論を行うよう求めた。

 裁判長が被告に、トルコへ行った回数とイスラエルの情報機関幹部の名前をたずねると、被告は「トルコへは4回行きました。毎回、イスラエルの領事館で〔情報機関幹部と〕面会しました。私が接触していた情報機関幹部の名前は『ドム〔あるいはダム〕』でした」と答えた。

 被告はまた「ほとんどの面会はテヘランの公園で行いました。1度の面会につき、5千ドルから1万ドルを受け取っていました」と述べた。

シャフリヤーリー博士へのテロも計画

 「殉教者アリーモハンマディー」テロ事件の被告は、自身が受けていた訓練について、「アリーモハンマディー博士の後、シャフリヤーリー博士とその他4名を狙ったテロを起こすための訓練を受けていました」と述べた。

 公判の続きで、サラヴァーティー裁判長は被告に「バクーへ行ったときは誰と面会したのか」とたずねたところ、ジャマーリーファシー被告は「イスラエルの情報機関幹部とは、最初にトルコのアンタルヤで会いました。アゼルバイジャン共和国でも、モサドの高官の一人が2度私と面会し、イスラエルへの行き方を私に説明しました」と答えた。

 被告はまた、「バクーから占領地〔=イスラエル〕へ行き、そこで〔イランで〕オペレーションを行うための訓練の責任者と会いました。彼は私をあるホテルに連れていくと、その次の日から訓練の日々が始まりました」と付け加えた。

 「殉教者アリーモハンマディー」テロ事件の被告は、「そこでオートバイの乗り方やメーキャップの仕方、アーチェリーやオートバイに爆弾を取り付ける方法などを習得し、およそ10日ほど占領地にいました」と述べた。

 (…)裁判長が被告に「全部でいくら、この仕事で受け取ったのか」とたずねると、「およそ12万ドルです」と答えた。(…)

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( 翻訳者:松村すみれ )
( 記事ID:23748 )