革命最高指導者、経済部門の関係者らと会見「経済ジハードこそ制裁に対する有用な武器である」
2011年08月18日付 Jam-e Jam 紙
民間分野の関係者、経済・工業・農業・銀行・情報技術・サービス分野の責任者、そして同業者団体の代表者らは昨日(水曜日)の午後、イスラーム革命最高指導者と面会し、経済をめぐる様々な問題について検討・意見交換を行った。
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アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はこの会見において、「イラン20年ビジョン」〔※最高指導者肝いりのイランの長期目標〕の目標達成のために一層の努力と工夫、スピード感が必要だと強調して、次のように語った。
敵は制裁などという効果の上がらない武器を使うことで、イラン国民やイスラーム体制を打ち倒そうとしている。しかし、このような敵意に満ちた目論見は、国の責任者や人民による経済ジハードによって、挫折を続けるだろう。偉大なるイラン国民は未来へのあふれんばかりの希望によって、自らにふさわしい地位を手に入れるだろう。
同師は、現在の敏感な状況の中で、〔最高指導者が〕国営・民間部門の経済関係者らと面会することは、イスラーム体制が「経済問題」や「経済の躍動と進歩」を重視していることを示す象徴的な出来事だとの認識を示し、「今日の面会は、経済分野の責任者や関係者はもとより、国民一人一人が経済問題にたいしてより注意を払い、真剣に考慮する必要性があるというメッセージを、〔イラン国内に〕示すことになるだろう」と強調した。
同師は民間部門の関係者たちの口から国の経済状況の報告が行われることも、今回の面会の目的の一つであると指摘し、次のように語った。
大半の関係者たちの発言からも明らかなように、明敏な頭脳と科学技術関係者たちの努力によって、〔我が国の〕製造業、サービス業、農業、工業、及び知識産業では、目覚ましい発展が起きた。しかし残念ながら、大半の国民はこのことを知らない。イラン国民の成果であるこの国民的名誉について、国民に伝える必要がある。
同師はさらに「〔国の〕進歩について指摘することは、弱点や不足に対して目をつぶることではない。そうではなく、マイナス面については、問題解決に向けた前向きな言い方、希望を与えるような言い方で語ることが必要なのだ。そうすることで、国の現実があべこべに示されるような事態も避けることができるだろう」と語った。
同師はさらに、「現在、敵は心理戦の手法の一つとして、人民、特に若者や活動家たちを失望させようと躍起だ。だからこそ、我が国の素晴らしい能力や進歩が常に人民に伝わるようにする必要があるのである」と述べた。
同師は本年を「経済ジハードの年」と名付けた理由を説明するにあたり、抵抗の精神に満ちたイラン国民、そしてイスラーム体制を経済的な方法によって打ち倒そうとする抑圧戦線〔=欧米〕の目論見について指摘し、「《敵の目的・道具・武器》を認識し、経済ジハードを敢行することによって、〔敵の〕この目論見に対抗しなければならない」と付け加えた。
同師は経済ジハードの特徴を説明する際に《継続性、多面性、聡明さ、誠実さ》について触れ、「実は経済ジハードとは、敵の私利私欲にまみれた敵意剥き出しの動きに対抗するという、目的意識のはっきりした運動であるということを、我々は理解せねばならない」と加えた。
同師は、イランに対する制裁の真の狙いは国の経済を麻痺させることにあると指摘し、「この制裁の真の原因は核問題では無い。なぜならばイランに対する制裁は32年前から始まっているが、その頃イランには核問題など存在しなかったからである」と喝破した。
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( 翻訳者:渡部智士 )
( 記事ID:23756 )