法律担当副大統領、マシャーイーに対する中傷発言で司法に調査を依頼すると言明
2011年08月25日付 Mardomsalari 紙

【政治部】著名なマッダーフ〔※歴代のシーア派イマームたちの悲劇などを節を付けて情熱的に謳い上げる人物〕であるマンスール・アルズィー氏がマシャーイー大統領事務所長を貶める発言を行ったことが、さまざまな反響を呼んでいる。

 偉大なるマッダーフと呼ばれるハージ・マンスール・アルズィー氏は発言の中で、もし誰かがマシャーイーを殺してくれれば、彼の遺族に支払われるディーヤ(賠償金)は私が肩代わりすると述べた。この発言に対し、政権側からは反発の声が上がっている。

 法律担当のバダーギー副大統領はこの件で、政府関係者に対するハージ・マンスール・アルズィー氏の最近の発言に関して、近く司法に調査を依頼する予定であることを明らかにした。

 イラン学生通信(ISNA)の報道によると、ファーテメ・バダーギー副大統領は昨日、閣議の合間に「政府の一員に対する最近のハージ・マンスール・アルズィーの発言について、政府は何らかのアクションをとるつもりはないのか」とのISNA記者の問いかけに対して、「この件では司法に調査を依頼するつもりだ」と明言した。

 同副大統領は続けて、「誹謗中傷は禁じられているとする最高指導者のお言葉は守られねばならないと、われわれは考えている。いかなる人物・団体によるものといえども、これを侵害し、踏みにじる行為は最高指導者のお言葉に反したものとみなし、司法に調査を依頼することになるだろう」と述べたという。



訳注:マンスール・アルズィーはハーメネイー最高指導者に極めて近いマッダーフとされる人物で、かつては熱烈なアフマディーネジャード支持者として知られていたが、最近はマシャーイー大統領事務所長への批判を続けている。今回問題となっているアルズィー氏の発言は8月19日にテヘランの某モスクで発せられたもので、その中でマシャーイーを侮辱するのに「ユダヤ人」の語を使ったとされ、このことについてイラン国内のユダヤ教徒たちから批判の声が上がっている。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:23758 )