参謀本部、流出テープで言及された死亡兵士の身元を公表
2011年08月31日付 Milliyet 紙
参謀本部は、ウシュク・コシャネル前参謀総長の録音テープで言及された兵士が、2010年12月27日に軍警察アドゥヤマン県司令部で、同僚の射撃で犠牲になったジュネイト・クズラルスラン兵卒であることを明らかにした。
参謀本部は公式サイトの発表で、コシャネル前参謀総長のものと見られている録音テープに関連し、8月25日にタラフ紙掲載の「あの兵士は私の息子だ」という記事について触れた。この記事は、録音テープで「教育不足から、テロリストだとして我々は無実の兵士の頭を撃った」と言及されているのがムラト・オクタイ・ジャンという兵士であるとして、以下のように報じていた。
「トゥンジェリ県軍警察アライ司令本部サルタシュ署の作戦企画部にいたムラト・オクタイ・ジャン兵卒が、2009年10月5日の午後6時55分ごろ、勤務中に自身のG-3歩兵銃で頭部を撃って自殺した。
解剖結果には、『遺体の眉の間に軽い火傷跡のある、約7×6.5cmという大きな裂け目の射入口があり、銃口は密着していたと見られる。付近の細胞からは煙やすすの成分が確認された。13×6.5cmの銃弾の出口と思われる穴もあり、銃弾の方向は前から後ろへ、わずかに右から左へ、体の軸に対してほぼ垂直であったと推測される』と記録された。
この事件について第8軍団軍検察は『訴追の余地なし』と判断し、自殺として処理された。」
■「軍検察はすぐに事件調査に着手」
今回の参謀本部の発表で、録音テープで言及された人物が2010年12月27日に軍警察アドゥヤマン県司令本部で起きた事故の犠牲者で、部隊に所属していたジュネイト・クズラルスラン兵卒であったことが明らかになった。詳細は以下のように記載されている。
「軍警察アドゥヤマン県司令部所属のダム周辺治安部隊に勤務していた隊員が、2010年12月27日の午後9時半ごろ、ダム防衛基地で見回りをした際に不審な影を発見。報告を受けた上級軍曹が周辺を見回り、報告された方向に2発威嚇射撃をした。これにより別の持ち場にいた兵士たちは襲撃があると思い込み、人影の見えた方向へ射撃を開始。銃撃後の確認で、軍警察部隊に所属するジュネイト・クズルアルスラン兵卒が頭部を撃たれた状態で発見された。
第2司令本部軍検察はすぐに調査に着手。2011年3月7日付けの2011/71-40号起訴状で、軍警察の兵卒に対し『武器使用上の不注意および規則・命令・指示の不遵守による他者殺害』の罪で軍刑法16条およびトルコ刑法85-1条を適用、また事件当時勤務していた上級軍曹に対しては、『過失による職権乱用』の罪で軍刑法144条およびトルコ刑法257-2条が適用され、公訴される。2011年10月4日に公判が開かれる。」
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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:23809 )