■ソマリアの飢饉、依然拡大
2011年09月06日付『アル=ハヤート』
【ナイロビ:AFP】
昨日(9月5日)国連が発表したところによると、アフリカの角での記録的な干ばつの波を受けて、飢饉がソマリア(南部)バーイ地方へ広がった。〔飢饉が宣言された〕6番目の地域となる。
国連の食料安全保障・栄養分析ユニットの声明では、「現在の(人道危機への)対応水準が続けば、この先4ヶ月の間に飢饉が拡大することが予想される」と述べられた。また、「ソマリアでは400万人が危機に直面しており、そのうち75万人は、(人道支援を届けるための)適切な対応がとられなければ、4ヶ月の間に死亡する恐れがある」と明らかにした。また、「死亡した数万人のうち、その半数以上が子どもたちだ」と指摘した。飢饉は、少なくとも20%の世帯が食糧不足に陥り、住民の30%が深刻な急性栄養失調になり、死亡率が毎日1万人当たり2%との算出が想定されている国連の厳格な定義に従って、宣言される。
国連が飢饉状態だと宣言した最新の地区であるバーイ地方は、「イスラム青年運動(シャバーブ)」の反乱勢力が支配している。また同地区にはソマリアの大都市の一つであるバイダーワがある。
国連は7月以来、5つの地域に飢饉状態を宣言した。それらは、バーイ地方から近い下シャービール州、バークール南部の両地域、40万人の難民が住むモガディシオ北部のアフカウィー難民キャンプ、中シャービール州のバラードとアーダーリー両地区の難民キャンプ、首都の難民キャンプである。
国連によれば、アフリカの角でのここ数十年で最悪の干ばつの被害は1240万人にも及び、人道支援を必要としている。
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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:23858 )