イラン報道官「米国の真のねらいはイランより東の国」―トルコへのミサイル配備問題
2011年09月06日付 Radikal 紙
イラン外務省のラーミーン・メフマーンパラスト報道官はトルコへ配備が計画されているNATOのミサイル防衛システムがイランに向けられていることについて、これの本当の狙いはイランより東に位置する他国であると述べた。
メフマーンパラスト報道官は、ギリシャ外務省のグリゴリオス・デラヴェクラス報道官の招待を受け、訪問先のアテネでギリシャ人記者らの質問に答えた際に、「アメリカは中東地域における自国の存在を正当化するためにイランを口実にしている」と主張した。
メフマーンパラスト報道官は「アメリカはイランの脅威に対抗するためとして、さまざまな国にミサイルシステムを配置するとの決定を下しており、口実としてイランを使っているが、実際にどの国に狙いを定めているのかは多くの人の知るところである。狙いはほかの国にある」と述べ、ジェスチャーで東を指した。
続けて、イランの近隣諸国でアメリカの議論を受け入れいれない、あるいはアメリカに対して慎重な態度を取る国に助言を行ってきたとし、中東とペルシア湾地域の国々は、外国の軍隊が存在しなくても地域の安定を保障することができると述べた。
さらに、イランの原子力エネルギー開発に関する質問に対し、イランは原子力エネルギーを平和的な目的のために使用しており、またその権利の行使を取り下げないことは明白であると述べた。
メフマーンパラスト報道官は、アメリカは国際的な世論においてイランをテロと関連付けさせることに努め、テロと原子力エネルギーの問題に関し、ダブルスタンダードを用いていると主張し、「イランはNPT合意(核兵器拡散防止条約)の40年来の加盟国です。アメリカはなぜ40年間自国の核兵器を廃止しなかったのか。アメリカはイランの核開発のコントロールを望んでいるが、一方でわたしたちはアメリカ軍基地の核弾頭を数えることはできません。イスラエルには200発近い核弾頭が存在します。これらはどこの国から購入したのか?」と述べた。
(本記事は
Asahi中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:佐藤悠香 )
( 記事ID:23864 )