情報相「次期国会選挙での《逸脱》は許さない」
2011年09月07日付 Mardomsalari 紙
情報相は「反乱グループ」が「逸脱グループ」と、多くの場合隠れて、ときに公然と連携していることを明らかにした。
〔※「反乱グループ」は2009年大統領選で不正が行われたと抗議している人々、「逸脱グループ」はアフマディーネジャード大統領側近のマシャーイー一派を指す〕
イラン学生通信の報道によると、ホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーンのヘイダル・モスレヒー情報相は専門家会議の第10回会合の席上、演説を行い、次のように指摘した。「敵は〔イラン・イスラーム共和国〕体制との対決において、二つの戦略を追求している。第一の戦略は、〔体制が奉じる〕価値観や宗教的アイデンティティ、イスラーム文化に対して侵略を仕掛けること、及び経済的・政治的な制裁を〔イランに〕科すことの二つからなる」。
同氏はさらに、ハードウェア/ソフトウェア双方を用いて体制に闘いを挑むことこそ、敵が追求している第二の戦略だと述べた。
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モスレヒー情報相は続けて、イラン・イスラーム革命が最近の中東地域でのイスラームの目覚めと革命に極めて重要な役割を果たしていることを指摘し、イスラームの目覚めは覇権体制〔=欧米諸国〕に対する〔第三世界/イスラーム世界の〕闘争の端緒となるだろうと述べた。
〔‥‥〕
情報相はまた、イスラーム体制・革命の基本方針に闘いを挑もうと、「反乱グループ」と「逸脱グループ」が多くの場合密かに、ときに公然と連携していることを明らかにした。モスレヒー情報相はこの連携について、体制にとって極めて複雑な問題を突きつけている指摘し、「もちろん、情報省は高いレベルの警戒を保っており、これらのグループがエスファンド月12日〔2012年3月2日〕の(次期国会)選挙を逸脱させるようなことを許すことは、断じてない」と続けた。
情報相は続けて、「《反乱グループ》も《逸脱グループ》もともに、同じ特徴を共有しながら、ヴェラーヤテ・ファギーフ(法学者の監督)体制との対決に向けて動いている」と指摘し、「彼らはいずれも、ヴェラーヤテ・ファギーフの理念は〔体制内の〕諸問題を解決させる最終裁定者などではないという〔誤った〕見解を〔社会に〕吹き込もうとしている。彼らは、最高指導者の統治命令とそれ以外の命令とを分けようと企てているのだ」と付け加えた。
〔※訳注:「公正で有識のイスラーム法学者」があらゆる問題の最終裁定者であり、それがカバーする範囲は宗教的・文化的な領域だけでなく、国の統治に関わる政治的領域にも及ぶ、というイスラーム共和国体制の基本的統治理念に、《反乱グループ》も《逸脱グループ》も異を唱えている、という趣旨〕
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モスレヒー情報相はさらに、「これらのグループにとって、大統領のイスや国会の議席を獲得することだけが、体制変更の唯一の方法なのである〔‥‥〕」と述べ、さらに「国民が抱えている問題を大げさにいい、人々の不安を掻き立て、〔女性の服装などの文化的・倫理的問題に対しては〕見て見ぬふりをし、アメリカとの関係〔改善〕に大きな関心を示す、といのうのがこれらのグループのやり方なのであり、それはあまりに明白だ」と続けた。
同氏は「これらのグループは改革主義的な言説を弄することで、体制内の(改革派の)全勢力を糾合しようと考えている」と指摘し、さらに「〔‥‥〕最高指導者の方針に楯突き、過激なナショナリズムを煽り、疑似モダニズムを吹聴し、イスラームは役に立たない、宗教指導者は無能だなどと言いはやす。これらのグループはこうしたことを計画している」と言明した。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:23879 )