首相、イスラエルからの無人偵察機ヘロン返却を期待―代金は支払い済み
2011年09月08日付 Zaman 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相はメンテナンスの為にイスラエルが引き取り、まだ返還を果たしていない6機の無人飛行機の返還に関して、まだあきらめていないと述べた。
エルドアンは取りきめられた日時までに、これらの飛行機にメンテナンスを施して返還することが為されていないことを指摘し、「私たちの所有する無人飛行機は彼の地イスラエルにある。6機の無人飛行機が我々の下に返還されることが必要だ。これらの代金はみな支払われている。商業倫理の観点からこの点を非常に重要視している。我々はイスラエルによって返還が為されると信じている。」
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相はルクセンブルクのジーン・クロード・ジャンカ―首相との首相府での会談の後で共同記者会見を開いた。エルドアン首相は会議の後に記者たちの質問に答え、イスラエルによる無人飛行機の未返還に関する質問に対して返答した。
イスラエルのネタニヤフ首相が(ガザ支援船襲撃事件に関して)謝罪をしないという発表をした件について質問されたエルドアンは「イスラエル首相は自らが誤った道にいることを認めないだろう。けれども明白な一つの真実がある。イスラエルは33の国の市民から構成され、公海上を航行する船に対して軍事作戦を行ったのだ。彼らは船内でたった一つの兵器さえ見つけることができなかった。殺害された我々の9人の国民のうちの1人は、フルカン・ドーアンというトルコ系アメリカ人であった。35発の弾丸がこの人々の体へと撃ち込まれたのだ。特にフルカンの眉間へと撃ち込まれた弾丸は眼と眉の間に対して3cmの距離から撃ち込まれたものだった。証拠となる写真とともにこの事実は存在している。これらの全てに関する報告書が存在する。国連のレポートにおいては不釣り合いな武力の行使が為されたことが実に明白に述べられている。それにも拘らずネタニヤフ首相とその側近たちは、自分たちの矛盾や対立があたかも存在しないかのように振る舞い、謝罪の件についてもあり得ない結論に至っている。彼らは政権が抱える問題を外部に悟られないように行動せざるを得ないのだ」と論評した。
エルドアンは(ガザ支援船襲撃問題での)謝罪と賠償、そしてガザ封鎖の解除なくしてトルコーイスラエル間の関係改善はあり得ないとし、トルコは決定した制裁策を撤回しないと付け加えた。
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( 翻訳者:石井宏樹 )
( 記事ID:23885 )