トルコ・エジプト関係強化へ―エルドアン首相率いる一大デレゲーション・エジプト訪問
2011年09月10日付 Zaman 紙
エルドアン首相は近く、8人の大臣と200人の実業家と共にエジプトを訪問する。アブデルラフマン・セラハッディン駐土エジプト大使は、2カ国間で増加する協力関係は他の国に対するものではないと強調した。さらに「関係進展の背後に隠された思惑などはなく、単に2カ国の利益のみを目的としている」と続けた。
アブデルラフマン・セラハッディン駐土エジプト大使は、2国間関係の進展は誰を狙ったものでもないと述べた。また、トルコ・エジプト間の協力が他の国の模範となるモデルを形成することも強調するセラハッディン大使は、「2国間には互いの利益を目的とする協力関係が存在する。この背後には決して秘密にされている思惑などはない」と述べた。
セラハッディン大使は、月曜に始まるレジェプ・タイイプ・エルドアン首相によるエジプト訪問を前にザマン紙に語った。訪問は、トルコ・イスラエルの関係が緊迫化し、アラブの春がその勢いを落とさずに続く中で実現する。セラハッディン大使はエルドアン首相の訪問を「国と地域における現在の状況からみて、歴史的で重要」なものであると述べ、政権が変わった後、折衝のやりとりが増加していることを指摘した。アブドゥッラー・ギュル大統領が新政府を訪問する最初の大統領であることは自身たちにとって重要であると強調した。セラハッディン大使は、アラブ諸国に暮らす者たちが2つの国を互いにより親密にさせたと述べ、「2つの兄弟国家の間には無限の協調・協力関係が存在する。多くの類似性をもつ2国間の関係はさらに拡大しうる。我々は単に文化的宗教的類似性をもつだけでなく、外交における目的という意味においても類似した道をたどってきたと言うことができる。我々2カ国とも政治で、地域の問題に対する解決策を探している。2カ国ともイスラムの真実の顔を表している」と述べた。セラハッディン大使はトルコとエジプト人口の合計が中東人口の半分を構成していることを指摘し、「同時に、2カ国の海岸線の合計の長さは、東地中海諸国の全体の海岸線より長い」と述べた。さらにカイロ‐アンカラ間における折衝のやりとりは単に2カ国の利益だけを目的としていると強調し、その背後に他のどんなことも要求されないことが必要であること、そして第三国を狙ったものではないことを述べた。一方でこの経験豊かな外交官は、2カ国の度重なる会談の背後には隠された思惑が存在するという主張をはっきりと否定した。
セラハッディン大使は、パレスチナ問題において、トルコとエジプトが似たような見解をもっていると述べ、「イスラエルが1967年境界線に撤退することや、東エルサレムが、独立したパレスチナ国家の首都として承認されることに関し、同じ意見である」と続けた。
セラハッディン大使は、中東で多くの進展がある中、エジプトとトルコが経済的、外交的諸問題において協力関係を増大させることは当然であると述べ、エルドアン首相の訪問で戦略的協力合意がなされることを述べた。
■二カ国は共同軍事演習を行う
トルコとエジプトが今年の末にトルコの海域において共同海上軍事訓練を行うことが明らかになった。イスラエルのイェディオト・アハロノト紙によると、エジプトの軍事情報筋が「トルコは今年の末にトルコ海域においてエジプトと共同海上軍事訓練を行う」と述べ、さらに「エジプトは自身の国における現在の政治状況にもかかわらず軍事訓練を行う決定をした」と語ったという。
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( 翻訳者:細谷和代 )
( 記事ID:23901 )