■イラク:アラブ通貨基金への債務返済枠組みを見直し
2011年09月11日『アル=ハヤート』
【アブダビ:シャフィーク・アル=アサディー】
イラクとアラブ通貨基金は昨日(9月10日)アブダビで、2008年6月14日にヨルダンの首都アンマンで調印されたイラクのアラブ通貨基金に対する債務返済枠組みに関する合意を改正する補足規定に調印した。これは、再建の段階における必要事項への対応と経済・社会開発の実現に関してイラクを支援するために、当時行われた国際的・地域的努力という文脈において調印されたものであった。
イラクのラーフィウ・アル=イーサーウィー財務大臣とアラブ通貨基金のジャースィム・アル=マンナーイー理事長兼事務局長は、アラブ諸国の財務大臣らとの特別会合の機会に、同文書に調印した。両者は、イラクのアラブ通貨基金当局に対する債務の額を明らかにしなかったが、今回の改正は、支払うべき債務の返済を早めるため、イラク側のイニシアチブで行われたと強調した。また、2010年10月1日から全債務の返済完了まで、最初の5年間に定められた四半期ごとの割賦金の倍増と、固定金利の代わりに変動金利システムに基づく利子額の算出が合意された。
同合意には、イラクが四半期ごとの割賦返済を遵守することが盛り込まれており、割賦金の額は2013年6月に終わる最初の5年間は500万ドル、その後、債務の全額返済に至るまで割賦金は1000万ドルに増額される。
両者は、この改正は、イラクが同基金に支払うべき債務に関して、イラクが負担する利子総額の削減に寄与するだろうと明らかにした。
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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:23917 )