エルドアン首相、イスラエルについてアル・ジャズィーラに答える
2011年09月11日付 Zaman 紙

エルドアンは、アル・ジャズィーラのインタビューで様々な問題に関する質問に答えた。
トルコ‐イスラエル関係についての質問にエルドアン首相は次のように答えた。
「最終的にどうなるのかを、今判断するのは容易ではない。私達の歩みはまだ始まったばかりだ。この最初の歩みを、あなた方も知っているように5項目に、5つのタイトルにまとめている。そして、現在、踏み出した歩みにより何らかの発展があるだろう、これを数日、数週間、あるいは数か月で私達は確認するはずである。しかし、イスラエルは、今日まで行ったことが自分たちの利益になっていないということを知る必要があるし、知ることになる。なぜなら、国連常任理事会、安全保障会議がイスラエルに関して下した決定に、いつも彼らは従わないからだ。もちろん、イスラエルは「わがままな子供」のようである。しかしこのプロセス、すなわち2010年3月31日マーヴィ・マルマラ事件、つまり公海上でのこの攻撃は、全く国際法の条項に違反している。本来こうしたことは戦争の原因にもなる。しかし私達トルコは大人の対応をしようと考え、このことに耐えてきたのだ。

■西洋でもはやイスラエルを別の視点で見続けている

エルドアンは、33カ国の人々乗船したこの船が、ガザヘ人道的支援をもたらそうとした際に、海から空からイスラエルのヘリコプターと船によって包囲され、そこで9人のトルコ人が殺されたことは決して受け入れられるものではないと強調し、以下のように続けた。
「もちろんこれを非難するキャンペーンを行ってきたし、今も行っている、今後も行うつもりである。あなたは知っているだろう。ジュネーブでこの問題に関する人権調査委員会も作られ、この調査委員会は、イスラエルを、そしてこの行為を恥ずべきものと断定した。同じように、国連の安全保障理事会でもこの点で、アメリカ以外、すべての国が非難したような事件である。そこでは再度イスラエルをこの件で非ありと見なしたことは、皆さんもご存じでしょう。これらの事態の推移に対して、イスラエルはいまだに謝罪をしておらず、賠償金も払っていない。ガザへの経済封鎖を解いていない。この政治的野望によって、トルコとの関係は断たれ、自らを孤立させた。現在、西洋ももはやイスラエルを別の視点で見続けている。

■イスラエルの態度は誠実ではない

イスラエルとの関係において5項目がとても重要であると述べたエルドアンは、次のように述べた。
「第一に、今後このようにトルコは次席書記官レベルで外交的関係を続けていく。もちろんこれも一定のところまでだ。第二に、軍需産業に対しての貿易関係を凍結する。この点でも、イスラエルの態度は不誠実である。道義にそったビジネスといった認識がない。それがなにかというと、彼らと私達が行った取引の結果、無人偵察機(ヘロン)のメンテナンスは、彼らの責任であり、きちんとチェックしたうえで(トルコ側に)引き渡す必要がある。私達の間で起きたこの問題ゆえに、いまだにこの無人偵察機が引き渡されていない。第三に、もはや東地中海の公海上でトルコの船舶を、私は軍艦を意味しているのだが、頻繁に見かけるようになるだろう。特に排他的経済水域でわが船舶を世界の人々は、さらに頻繁に目にすることになろう。そして5番目の項目、それもつまり、特に現在5番目の項目はかの地で悲惨な目に合っているわが兄弟たち、そしてわが同胞らが、国際法を順守するという観点で、我々は彼らに最大限の法的支援を与え、ガザの経済封鎖を国際司法裁判所に持ち込み彼らの権利を守り、保護し、最後までその過程を見届けるつもりである」

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:23922 )