1000人が握手し「血の復讐」に終止符ーシャンルウルファ県
2011年09月12日付 Radikal 紙


シャンルウルファ県ハラン郡で8ヶ月前に死者1名、負傷者9名を出したことから始まった2家族間の「血の復讐」に終止符が打たれた。

和解のため両家から約1000人が集い、長蛇の列を作って互いに握手を交わした。また、食事を共にして「血の復讐」に終止符を打ち、和解したことが発表された。

2011年1月にアクチャカレ郡デュズジェ村の村長選挙を巡り対立した、同じアラブ系ジュメイリ族のアナライ家とアイスィト家の間で抗争が始まった。これにより周囲は戦場と化し、アリ・アナライ氏が死亡、9人が負傷した。事件に関与した容疑で数名が拘束された後、両家の間で「血の復讐」が始まった。その後、アイスィト家は事件の起きたデュズジェ村を発ち、アクチャカレやシャンルウルファへ移住した。

両家の和解プロセスでは、ジュメイリ族の名士で元ハラン郡知事のイブラヒム・オズヤヴズ氏が仲介に入った。約3ヶ月間の話し合いを経て双方が和解を受け入れ、ハラン郡の中心地で和解の会食が催された。とんがり屋根の家々の間に設営されたテントで催された会食には、周辺地域部族の代表者やシリアから来たジュメイリ族、そして両家から約1000人が参加した。

■「我々の願いは血の復讐の全てを終わらせること」

和解の会食のため、昼頃に集まったアイスィト家とアナライ家の人々は、空地で長蛇の列を作り、何分にも渡ってタクビールを唱えながら互いに握手を交わした。その後、ヤギ皮のテントに移り、共に礼拝を行った。和解の仲介を行ってきたイブラヒム・オズヤヴズ氏は、抗争により多くの人が犠牲となったことを告げた。「二度とこのような事件が発生しないことを願う。血の復讐、対立がもう二度と起こらないことを願う。本日は、和解が成立し大変喜ばしい。我々は、この地域で続く血の復讐全てを終わらせることにを望んでいる」と言い、和解に貢献した人々に感謝を述べた。

このスピーチの後、両家の代表アリ・アナライ氏とアフメト・アイスィト氏は握手を交わし、互いに感謝しあった。会食で1000人が共に食事を取りながら和解が成立したことが表明され、事件後に移住したアイスィト家もまた村に帰ってくることが分かった。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:23939 )