モロッコ:G8の財政支援を得るため、改革実施を準備
2011年09月13日付 al-Hayat 紙

■モロッコ:G8の財政支援を得るため、改革実施を準備

2011年9月13日『アル=ハヤート』

【ラバト:ムハンマド・アッ=シャルキー】

モロッコのサラーフ・アッ=ディーン・マズワール経済・財政大臣は、2日前、マルセイユ(フランス)で開かれた「G8」の会合に出席した後、モロッコは、豊かな産業諸国からアラブ諸国への金融支援の一環として、最大限の財政支援を受けることを目標にした改革を実施する準備ができており、また、これにはエジプト、チュニジア、ヨルダン、モロッコの改革支援も含まれていると述べた。支援額は、第一段階で今後2年間に380億ドルと推計されている。

この金額は、受益国4カ国間に均等に分配されず、各国の統合復興プロジェクトを進める能力に応じて分配されるものと思われる。

続けて、「我々は十分なプロジェクトを複数持っており、必要な資金提供を得るためにしなければならないことをするつもりだ」と述べた。また、政治・経済改革と新憲法に関する提案を提出した。同提案は、国王、政府、議会(下院)間で権限を分配すること、そしてモロッコ経済に市場経済と社会的自由主義を採用することを規定している。

フランスの情報筋は、南・東地中海諸国に割り当てられた支援総額が、提案された額の倍である800億ドルに達しうると伝えた。これには、これらのアラブ諸国による真の民主主義改革への関与、人権の尊重、自由主義に基づく市場経済を庇護する経済、アラブ諸国における民間海外投資の保護が条件である。

世界銀行は、100億ドルの融資・援助を提供する予定だ。「欧州投資銀行」は、76億ドル、「アフリカ開発銀行」は76億ドル、さらにその他の金融機関が提供する。また、「G8」に加え、サウジアラビア、UAE、クウェート、カタール、トルコが財政支援投資プログラムへ参加する予定である。「G8」は、アメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、ロシア、イタリア、日本、カナダから構成されている。

また、「G8」は、地中海アラブ諸国のおける民主化の試みの成功を見込んでいる。この成功は、より一層の海外投資と世界経済の関与をひきつけ、国民の社会・経済的発展と向上に寄与するものである。

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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:23955 )