フランスのサルコジ大統領は異例の決断をし、エルドアンシュ首相よりも先にリビアに行くことを決めた。

カダフィー政権に対する軍事作戦で指導的な役割を果たしたサルコジ大統領は、イギリスのキャメロン首相とともに、今日、リビアを訪れる。エジプト、チュニジアにつづき、今晩、リビアに到着する予定のエルドアン首相は、カダフィー政権転覆後、最初にこの国を訪れる外国首脳となるはずだったが、サルコジ大統領は、早朝にトリポリに向かい、エルドアンを追い越すつもりだ。

リビアの新たな建設のために何百万ドルという契約が話題となっているこの時期、サルコジ大統領はすばやい行動をとり、石油や建設に関し指導的な役割を得たいと望んでいるとの観測がなされている。

フランスのフィガロ紙は、サルコジ大統領は、3日間の「アラブの春ツアー」を行うエルドアン首相に対し、同じ舞台に立たざるをえないだろうと書いていた。それによると、「サルコジ大統領がトルコのエルドアン首相と同じ舞台に立たざるをえなくなることは疑いない。『アラブの春ツアー』にでたエルドアン首相は、木曜日にはトリポリに達するのだから」と評した。フランスのAFP通信も、サルコジ大統領、キャメロン首相のリビア訪問がエルドアン首相のリビア訪問の日とぶつかっていることに注目している。

一方、パリジャン紙は、サルコジ大統領の突然のリビア訪問は、2012年の大統領選を前にした国内政治向けのものであるとし、「この訪問は、野党社会党の党首候補の最初のテレビ討論会の日にもってこられた。戦うリーダー・サルコジが、メディアの注目を集めると見られている」と評している。

フランス・メディアによると、サルコジ大統領に先立ち160人からなる警備隊がリビアに派遣された。まだプログラムは発表されていないが、サルコジ大統領とキャメロン首相は、はじめてトリポリの病院を訪問する予定である。2人の首脳は、国家暫定評議会と会合をひらき、共同記者会見を開くという。その後、「自由の広場」で民衆にスピーチをするという。

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（ 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 ）
（ 記事ID:23973 )