イスラエル紙「はいはい、謝りますよ!」―ベシクタシュ、マッカビ・テルアビブを5-1で破る
2011年09月16日付 Yeni Safak 紙
厳重な警備の中で試合は行われた
イスタンブルで開催されたヨーロッパリーグの試合で、ベシクタシュはイスラエルのマッカビ・テルアビブを5-1で破った。この試合はイスラエルで広く報じられたのだが、新聞報道はこの試合に「敗北」、「トルコ風呂」といった見出しを使った。
新聞には試合の写真はもちろん、デモ参加者が試合の前後に行った抗議行動の写真も掲載された。ヘブライ語新聞のイェディオト・アハロノト紙は、試合の結果を1面で「トルコで敗北」という見出しで報じた。スポーツ面ではマッカビ・テルアビブに対して「守備が機能していなかった」という大見出しを付けた。
同紙は、イスタンブルのスタンドは穏やかだったが、ピッチでマッカビ・テルアビブは5-1で敗れたと報じた。一方で、この試合のためにイスラエルから13人の勇敢なサポーターがイスタンブルを訪れたが、彼ら以外はテレビでゲームを観戦することを選んだと強調した。
また、ヘブライ語新聞のイスラエル・ハヨム紙は、1面で用いた写真に、「スタジアム内ではゲーム、外ではデモ」という見出しを打った。マッカビ・テルアビブが負けた試合の前後に、トルコで何千人もの人がデモを行ったと報じた。
同紙のスポーツ面の見出しは「トルコ風呂」であった。記事によれば、マッカビ・テルアビブがヨーロッパリーグのこの最初のゲームを忘れたいと思うだろうと報道する一方、「黄色のチームはベシクタシュの危機を救った。3万人のサポーターの前で、(マッカビ・テルアビブは)5-1で負けたのだから」と報じた。
ハアレツ紙のスポーツ面では、「トルコはサッカーではイスラエルにすでに勝っていた」と報じた。
メディアは試合の詳細を報じる一方で、イスラエルテロ対策局の警告を聞かない11人のマッカビサポーターが試合を金網越しで観戦していたと述べた。
報道によれば、試合後、トルコ人ハッカーらがマッカビ・テルアビブのサイトに侵入し、ページには大きなパレスチナ国旗が掲載されたという。
さらに、スタジアムでは、イスラエルに対するスローガンには許可が出ず、サポーターは黙らされたと報じられた。
ハアレツ紙の英語版はこの試合について、「マッカビ・テルアビブは(自分たちの)サポーターに謝らなければならない」と述べた。
■「またおいで。」
マアリヴ紙は、「イスタンブルで対決」という見出しの記事で、スタジアムの外での抗議デモと厳重な警備対策の写真を掲載した。
記事では、数千人のデモ参加者が、マッカビ・テルアビブがトルコにいることに対して抗議し、イスラエルに対してプラカードを掲げ、マーヴィ・マルマラ号事件を忘れないようにと呼びかけたと強調した。
マッカビ・テルアビブが「もともと負けることが予想され、その予想通りとなった」と言及した記事では、「我々が話した人たちみなに『またおいで』と言われました。スタンドで試合時の様子を見ても、イスラエルのチームがトルコに来ることに誰も反対していなかった」と評した。
マアリヴ紙のスポーツ面では、「ベシクタシュがマッカビ・テルアビブを無条件に、政治の干渉なしに下した」と報じる一方で「はいはい、謝罪しますよ」という見出しを用いた。記事では「スタンドでは誰がよくて誰が悪かったは明白だった。ベシクタシュは非常に良かった」と述べた。
Yネットニュースサイトはこの試合に関連して、マッカビに対して組織されたデモで「ユダヤ人を埋めてやる」という発言があったと報じた。
イスラエルのラジオは、タクスィム広場のデモで「シオニストの殺人者はトルコにはいらない。マーヴィ・マルマラを決して忘れない」といったようなプラカードが使用されたと報道した。
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:23992 )