在トルコ・チェチェン人反政府活動家3人暗殺、犯人はプロフェッショナル
2011年09月17日付 Milliyet 紙
被害者のベルックハズフ氏
ゼイティンブルヌにおいて、在トルコの反体制派チェチェン人リーダーで、ロシアとの戦争時の司令官でもあったムサエヴィ・ベルックハズフ氏ほか2名のチェチェン人が亡くなった事件で、襲撃がほんの20秒程度で行われていたことが明らかになった。
襲撃では、チェチェン人司令官が最後に殺害されたことも明らかになっている。3名の遺体には11発、車両には1発の銃弾が命中していた。警察は襲撃者逮捕に向け捜査を続けている。
■ドアを開けた瞬間
警察は、ムサエヴィ・ベルックハズフ氏、ルスタム・アルテミロル氏、ザヴルベク・アムリエフ氏の3名が、襲撃される前モスクへ金曜礼拝に行ったことを確認しており、礼拝後、メヴラーナ通り39番地のアパート の3階の住居へやってきた被害者3名がこの部屋で食事をとったこともわかっている。また部屋には3名のほかに、ムサエヴィ・ベルックハズフ氏とその妻、娘と女性1名が住んでいたという。ムサエヴィ・ベルックハズフ氏、ルスタム・アルテミロル氏、ザヴルベク・アムリエフ氏は15時35分頃に、通行止めになっている通りの向かいに停めた車両に向かったことが明らかになっており、襲撃は、チェチェン人3名が車両に乗り込もうとドアを開けたとき発生したことがわかった。
■「夫を殺した犯人を見つけて」
ムサエヴィ・ベルックハズフ氏、ルスタム・アルテミロル氏の妻らは記者会見で涙を流しながら殺人犯の発見を望んだ。また両夫人は会見時、身の安全のため顔を隠していた。人間性遵守友愛協会(İMKANDER)のムラト・オゼル会長は、「われわれの協会に死の脅威が迫っています。先週、刑事告訴を行いました。首相には、中東各国に対峙する際の敏感さをロシアに対しても見せ、声を大きくしていただけるよう期待しています」と話した。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:24003 )