ギュル大統領、ドイツで記者会見、「EUは約束を守るべき」
2011年09月19日付 Hurriyet 紙


ギュル大統領はウルフ独大統領によって、ベルビュー宮殿での軍事式典で歓迎を受け、約1時間の会談の後におこなわれた記者会見で、トルコとEUの関係について言及した。

ギュル大統領は、質問に応えるなかで、ドイツ政府の多数派を占めるキリスト教民主同盟・社会同盟(CDU/CSU)が、トルコにEUの正加盟国ではなく特権的パートナーシップを提案していることをやんわりと批判した。ギュル大統領は以下のように述べた:

「トルコが正加盟国になるかどうかという議論が今なされることは、大変場違いであると考えています。トルコに、(加盟)交渉の過程を成功裡に終える機会を与える必要があります。トルコが(加盟)交渉を成功裡に終わらせた後、欧州評議会は、『はい、トルコ側の準備ができました』といい、その後いくつかの加盟国で国民投票がおこなわれるでしょう。それは『トルコを正加盟国として認めるか否か』を問うものです。それらの国々のうち、どこかの国の国民が、『いいえ、私たちはトルコ(の加盟)を望みません。トルコはわれわれの重荷になります』と決めたなら、トルコは実際、正加盟国になれません。そして私たちもこのことを尊重し受け入れなければなりません。わかりませんが、おそらくそのような日が来た時には、トルコ国民も『私たちも正加盟国になりたくありません』というかも知れません。しかし、今日の私たち全員の義務は以下のことです。私たちの署名が尊重されること。『合意は守られなければならない』の原則はヨーロッパの基礎原則です。」

■トルコは見本となる国

ウルフ独大統領も連立合意書に従ってドイツ政府は、トルコとの(加盟)交渉が「正加盟国(となること)を目的とし、制限を受けることなく継続されること」を支持すると述べた。ウルフ独大統領はトルコが地域で重要な役割を担っていることを指摘し、「トルコはイスラームと民主主義、イスラームと法治国家が調和することを証明した。トルコはそのような国々のために大変良い見本となる」と述べた。

■ファースト・レディたちには別の日程

ハイリュニサ・ギュル大統領夫人とベティナ・ウルフ独大統領夫人は、ベルビュー宮殿での軍事式典の間、シンプルな装いに身を包んでいた。(式典の間)両夫人には大統領たちとは別の予定が組まれていたことが強調された。この間、ウルフ大統領夫妻は来賓らを一泊目の夜、遊覧船での周遊でもてなした。またベティナ・ウルフ独大統領夫人の申し出により、ベルリンでトルコ人が多く暮らしているクロイツベルグ地区のトルコレストランで一緒にチャイを飲んだ。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:24021 )