伊レプブリカ紙のトルコ評、「オスマン・トルコ共和国、世界に挑戦状」
2011年09月21日付 Zaman 紙
イタリアの『レプブリカ(La Repubblica)』紙に3ページに亘るトルコ特集が掲載された。
マルコ・アンサルド記者によるトルコ特集は『R2』という別刷りで読者の手に渡った。
記事の冒頭は、トルコがなぜ重要な国であるのかという質問に対するアフメト・ダヴトオール外相の答えだ。「簡単なことです。なぜならトルコはすべてのものの中心だからです。」
アンサルド記者はトルコのEU加盟交渉についての記事で、トルコとEUとの距離が遠のいたと述べた。その理由としてトルコがEU加盟を待ちくたびれたことを挙げている。記者のこの見解は、ドイツと会談したアブドゥッラー・ギュル大統領のコメント、「加盟交渉が終わったあと、もしヨーロッパの国民が我々をはねつけるのなら、そのときはそれを受け入れます」から来ているようだ。
「オスマン・トルコ共和国、世界に挑戦状」と書かれた記事は、「新生トルコはヨーロッパに見切りをつけ、世界へのドア、新しい多くの問題に通ずるドアを開けた」と強調する。
トルコはヨーロッパへの道で時間を無駄にするよりも、今やアフリカをも含むトルコ周辺地域で奮闘をはじめたと書かれている。
記事では、トルコの今日の経済における重要性、世界第17位となった経済大国、失業者の減少が取り上げられ、トルコがアメリカ、イギリスに次ぎNATO第3番目の軍隊を保持していることも持ち出された。
ドイツへの出稼ぎ労働者が母国トルコへ帰国し始めていると書かれた記事には、トルコの大学が奨学金で世界各地から優秀な学生を招いていると述べられている。
このトルコ特集にはエゲメン・バウシュEU加盟交渉主席担当官の声明も載っている。
■アンカラでの爆発
アンカラで起きた爆発を、イタリアの紙面は大きく取り上げた。
『スタンパ(La Stampa)』紙は「アンカラの中心地で爆発:死者3名」との見出しで報じた。
『コリエーレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)』紙は、この攻撃の背後にアルカイダはいないとした。同紙は、爆発が首相府と各省の建物に非常に近いところで起きたと報じた。
『レプブリカ』 紙では、首都で車に仕掛けられた爆弾が爆発した結果、3人が亡くなり34人が負傷し、テロ組織が事件の首謀者として疑われていると報じられた。
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( 翻訳者:大嶽真梨子 )
( 記事ID:24039 )