中東諸国は年間1800万トンの紙を消費
2011年09月24日付 al-Hayat 紙

■中東諸国は年間1800万トンの紙を消費

2011年9月24日『アル=ハヤート』

【ドバイ:本紙】

アジア・パルプ・アンド・ペーパー社(世界第2位の製紙メーカー、65カ国に展開)は、中東地域で1800万トンの紙が消費されると見込んだ。同社は中東における紙の消費量は、2020年の初めには2900万トンの壁を超えるだろうと強調した。

同社はドバイで開催された「アラビアの紙2011」の第4回展覧会の終了に際して、複数の世界的企業が紙の需要増加に対応するだろうと述べた。紙の需要の増加量は、1100万トンに達する。また、同社はアラブ首長国連邦(UAE)の国内の製紙部門がこの増加の受け入れに強く貢献しないと指摘した。これはUAEでは紙の生産に大量に使われる水が希少であることを考慮している。

同社はデジタル通信とそれに伴う機器の現在の急増が、製紙部門に即座に影響を与えることを否定した。同社は、UAEでは過密に電子機器が普及しているにもかかわらず、同国は世界的な紙の消費国であるとみなしている。「インドネシア製紙・製布連盟」によると、紙の個人消費の規模は世界平均の60キログラムと比較して、UAEでは約200キログラムに達している。「インドネシア製紙・製布連盟」は、紙の生産を専門とする最大級の連盟の一つである。

住民数に比べて、UAEの個人消費は「非常に多い」と考えられている。これは、イタリアやスペインのような国に匹敵する。これとは反対に、インドのような国では紙の個人消費は9キログラムに達していない。

同連盟は、タブレット型コンピューター機器の「ipad」の年間生産は去年1年間で1億1000万台に達したと付け加えた。これは110万トンの紙の消費削減に貢献した。連盟は、「ipad」1台は、それに関する包装に3キログラムの紙を消費するのに対して、10キログラムの紙の消費削減に貢献していると指摘した。

「アジア・パルプ・アンド・ペーパー」のスーリーシュ・カラーム専務は、「中東地域のいくつかの地方で障害が生じているにも関わらず、中東での製紙分野の成長は強く増大している」と語った。同専務は「中東地域での混乱は、主要な紙の輸入者の需要量に影響を与えている。しかしながら、サウジアラビアやエジプトのような諸国では大きな需要がある。」と指摘した。

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( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:24067 )