アフマディーネジャード「司法権は所属如何にかかわらず詐欺の黒幕を明らかにすべき」
2011年09月15日付 Jam-e Jam 紙
イラン大統領は昨日、第4期
地方州訪問の一環として、アルダビール州入りし、同市の市民を前にして演説を行った。大統領はその中で、最近、某国内銀行で発生した横領事件について触れ、「民営化されたある銀行〔=サーデラート銀行〕の管理上の弱点を利用して、工場建設や企業立ち上げための借り入れ金など、さまざまな口実のもとで巨額のお金を得ていた者たちがいる。この違法行為の犯人たちは、経済省や中央銀行の当局者らによってすでに特定されている」と述べた。
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大統領は違法行為の発生をめぐって、同銀行が政府に対して誹謗中傷を浴びせかけてきたことについて触れ、次のように述べた。
私は司法権長官に対し、この問題を捜査の対象とし、容疑者を突き止めた上で、だれがこの銀行に対する横領事件の黒幕なのかを明かして頂くよう要望する。そして、政府や議会、その他の部門でいかなる地位にいるのか、またどのような服装をしているのかにかかわらず、そのような黒幕を逮捕・処罰し、それが一体誰なのか、国民の前で明らかにするよう求める。
大統領はさらに、「さまざまな口実を使って、制約を受けることもなく、最悪の誹謗中傷と嘘を政府に浴びせている者たちがいる」と指摘した上で、「国の歴史上最もクリーンな政府を、プロパガンダや政治闘争、そして嘘や中傷によって非難している者たちがいる。もちろん政府は、尊敬すべき最高指導者と親愛なるイラン国民への敬意から、これまで沈黙を守ってきた。しかし悪意をもつ者たちは知っておくべきだ、政府の沈黙は永久ではないということを」と述べた。
アフマディーネジャード大統領は、「政府にダメージを与えることに全力を傾けている者たちがいる」と指摘し、さらに「さまざまな理由をつけては政府を非難してくる者たちは、まるで裁判にかけられたり、刑事訴追されたりすることへの不安がまったくないようだ。自らの主張〔の真偽〕に対して調査を行う者などどこにもいない、などと安心しきっているように思える」と語った。
大統領は、最悪の誹謗中傷が政府に浴びせかけられていると述べた上で、「こうした一部の者たちは、泥棒や腐敗の根源を指弾する代わりに、政府を攻撃することによって、彼らを逃がそうとしている。イラン国民はこうした連中に対して警戒する必要がある」と続けた。
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( 翻訳者:熊沢絵那 )
( 記事ID:24076 )