スパイ容疑のアメリカ人2名、5億トマーンで保釈:イランを退去
2011年09月22日付 Mardomsalari 紙
すったもんだの末、スパイ容疑で逮捕されていた二人のアメリカ人は保釈の決定が確定したことを受けて、最終的に釈放された。
スパイ容疑によってイランで逮捕されていたジョシュ・ファタルとシェーン・バウアーは5億トマーン〔約3600万円〕での保釈が認められ、釈放された。これ以前に、この事件の三人目の容疑者サラ・ショードも保釈され、すでにイランを去っている。
二人のアメリカ人の弁護人であるマスウード・シャフィーイー氏はエヴィーン刑務所の前で、「この二人の受刑者はメフラーバード空港へ運ばれ、昨夜同空港からオマーンへと出立した。そこからアメリカへ向かう予定だ」と語った。
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同氏はさらに、自身の弁護依頼人の釈放のために取られた手続きについて言及し、「昨日の朝、私は革命裁判所内にある高等裁判所の第36法廷に出席し、《拘束》を《保釈》に変えることに関して、同法廷の同意を得た」と明かした。
司法権の広報も「アメリカ人2名について《拘束》を《保釈》に変えて欲しいとの請求が、彼らの弁護人からテヘラン高裁第36法廷に提出されたことを受け、〔高裁は〕この請求に同意した。これにより、被告それぞれにつき5億トマーンが保釈金として支払われ次第、上記の者らは最終決定が下された後に、釈放されるだろう」と発表していた。
アメリカ人2名の釈放が確定した後、アメリカ人3名の弁護人はオマーン政府が裁判所の下した保釈金を提供したことを明かし、弁護依頼人たちは〔まもなく〕釈放されるだろうと発表した。
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これより前、マフムード・アフマディーネジャード大統領はアメリカ訪問を控えて、これらアメリカ人2名は釈放されるだろうと表明していたが、司法機関はこの発表を否定していた。しかしアフマディーネジャード大統領の国連総会での演説の1日前になって、スパイ容疑で禁錮8年の判決を下されていたこの二人のアメリカ人は釈放されたのであった。
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( 翻訳者:古賀夏樹 )
( 記事ID:24087 )