文化イスラーム指導相「BBCペルシア語放送の協力者は敵」
2011年09月21日付 Mardomsalari 紙

 セイエド・モハンマド・ホセイニー文化イスラーム指導相は、「芸術家」を名乗ってBBCペルシア語放送のごとき悪名高き放送局に協力している人物は〔イランの〕敵であると指摘した上で、こうした分野での協力はいかなるものであれ、文化や芸術の守備範囲を逸脱するものであり、政治的な目的に奉仕するものだとの見解を示した。

 文化イスラーム指導相は、BBCペルシア語放送と協力した罪で、ここ数日の間に複数のドキュメンタリー制作者たちが逮捕されたことについて触れた上で、イランの敵との協力はイスラーム共和国への反抗にも等しいと表明した。

 同相は、イランの文化的・芸術的社会を守ることこそ、文化イスラーム指導省の責務であると指摘した上で、次のように述べた。「我々は文化と芸術の擁護者である。しかし、忘れてはならない。ある人が治安警察によって捜査された場合、その人物は治安上の罪を犯したということであって、決して文化・芸術活動が理由で逮捕されたわけではないということを」。

 同氏は続けて、「88年〔2009年〕の大統領選挙後の事件で、BBCペルシア語放送は一種の暴動を指揮していたのであり、同放送のこうしたスタンスはすでに白日の下に晒されている。ゆえに、この放送局との協力は文化的領域に位置するものではなく、政治的な側面を有していると言えるのである」と述べた。

 ホセイニー氏は、BBCペルシア語放送のような放送局と協力関係にあるような者たちは敵であるとの見方を示し、「これらの者たちは、治安上の取締りに遭遇するようなことはないなどと期待してはならない。我々も、彼らの前にレッドカーペットを用意するようなことはしない〔=彼らの活動を歓迎し、自由な活動を彼らに許すようなことはない〕」と述べた。

 また同氏は、以前に国内のメディアやプレスに携わっていたものの、最近では「Voice of America」といった放送局に加わっている一部人物について指摘した上で、〔‥‥ホセイニー文化イスラーム指導相の周りに集まっている記者らに向けて〕「あなた方、文化人・芸術関係者に言いたいことがある。あなた方自身の手で、こういった連中への対処・対応に取り組むべきである。なぜなら、彼らこそ、国の文化・芸術という存在に害を及ぼしている連中に他ならないからだ」と語った。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
関連記事(イランでBBCペルシア語放送の協力者を務めていた人物ら、特定される)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:神田浩輝 )
( 記事ID:24099 )