検事総長、銀行横領事件について会見「現在22名が逮捕」
2011年09月27日付 Jam-e Jam 紙
巨額横領事件の容疑者ら19名が逮捕されたことを検事総長が明かして1週間、昨日逮捕者の数が22名に増えたことが発表された。司法権報道官も務めるモフセニー=エジェイー検事総長によると、逮捕者のなかには仮拘束の者や、すでに保釈された者もいるという。
ホッジャトルエスラーム・ゴラームホセイン・モフセニー=エジェイー検事総長は昨日の記者会見で、イランの歴史上最大の横領事件をめぐるこれまでの〔司法権の〕対応の詳細について、重要箇所を明らかにした。それによると、「逮捕者のなかには、サーデラート銀行アフヴァーズ支店の支店長やメッリー銀行キーシュ支店の支店長、さらには事件の主犯も含まれている」という。
3兆トマーン〔約2100億円〕にも及ぶ巨額横領事件の発生が明るみに出て1ヶ月弱、〔銀行の〕監督機関〔=中央銀行や司法権〕は報道を認め、さらにこの事件がもつ特異性、そしてそれが国の権威に及ぼした影響を考慮して、アーヤトッラー・アーモリー=ラーリージャーニー司法権長官は、波紋を呼ぶ今回の巨額横領事件の捜査監督官として、エジェイー検事総長を特別に任命した。この特命を受け、エジェイー検事総長は先の木曜日、捜査のためにアフヴァーズに出張した。
エジェイー検事総長はそこで記者団に、「この事件について、これまで19名が逮捕された」と述べ、さらに横領事件の主犯格がアフヴァーズで拘束されていることも認めていた。
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〔そして今回〕メッリー銀行やキーシュ銀行、及び「アミール・マンスール・アーリヤー」社で大規模な違反行為が10件あったこと、横領事件の容疑者として22名が特定されたこと、アーリヤー銀行設立のための資産2千億トマーン〔約142億円〕が差し押さえられたことなどが、新たにエジェイー氏の口から明らかにされた。
同氏は巨額横領事件の最新の捜査状況について会見し、「この事件はここ数年で最大の腐敗事件であることは明らかだ。しかし何よりも最悪なのは、この事件とその容疑者らに対してきちんとした調査・対応がなされていないことだ〔‥‥〕」と語った。
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エジェイー氏は「LC(信用状)法は77年〔1998年〕に第8期政権〔※1997〜2001年の第7期政権の誤り。第一次ハータミー政権を指す〕時代に可決され、施行上の細則も80年〔2001年〕に作られ発布されたが、この事件ではこのLCをめぐって、メッリー銀行やサーデラート銀行、そしてアーリヤー社によって、大規模な違反行為が10件発生した。第一に、LCに書かれている《売り手》と《買い手》が、いずれもアーリヤー社傘下の企業だった。第二にこの取引自体が偽装だった。第三に、サーデラート銀行による信用調査が行われていなかった」。
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エジェイー氏はまた、大統領府の関係者の一人が横領事件に関わっていたことを示す一部の資料について報じられていることについて、「横領は単独でできるものではない。この件についても捜査を行う」と語った。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:24102 )