シリア正教の諸団体、教科書の記述に反論
2011年10月02日付 Milliyet 紙

マルディン県にあるシリア正教の14団体は、共同会見にて、シリア正教徒は歴史のどの時代においても国家に対し反乱に関わる否定的なアプローチや思想を抱えたことはなかったと伝えた。

マルディン県シリア正教会主教座やメソポタミア文化連帯協会、そしてミドゥヤト・シリア正教教会財団を含む14の団体によって行われた書面による共同発表に て、シリア正教徒が古代メソポタミアの有機的文化の継続であるキリスト教徒の市民であることや、歴史において東西の文化を育み、東洋文化の主な原動力として人間的な思想の発展に重要な貢献をしたと伝えた。

この発表では、初等教育10年生の歴史教科書においてシリア正教徒に対する否定的な表現が掲載されていることが抗議され、以下のように述べられた。

「(シリア正教徒は)歴史のいかなる時代においても国家に対し反乱に関わる否定的なアプローチをしたり、そのような思想を持ってはいなかった。その反対に、いかなる時も、いかなる条件においても正直かつ誠実な態度をとっていた。トルコ共和国に共存する異なる諸文化が普遍的な兄弟の絆の価値に囲まれて(今後も)共存していくよう、まずこの差異の一つ一つを正しく認識する必要があると確信している。」

「われわれは特に、近年のヨーロッパ連合(EU)の正式加盟国になるためのプロセスとともに加速する民主化の歩みを非常に肯定的に捉えており、支持している。法改正はこの変革の先駆けに過ぎず、また不十分だ。」

問題の教科書における表現がイデオロギー的な考えよりも、事実に基く客観的な知識に依拠すべきであると伝えた発表では、以下のようなことが記 述された。

「われわれが望んでいるのは、教科書が一刻も早く教育プログラムから除かれることである。もし教科書でシリア正教徒が紹介されるなら、このことを非常に肯定的に捉えている。教科書の記述はシリア正教徒の言語や文学、そして文化を踏まえるべきであり、内容についてシリア正教徒にも諮られるべきである。今われわれは、国として慎重になるべき曲がり角を迎えている。常々よりもより肯定的なアプローチと集中力を必要としている。賢明かつ責任ある態度で振る舞う必要性に則り、悲観的な状況を招くことがないよう、(われわれが)社会的にいかに認識されるかにつき好意的な貢献をすることを求め、今のこのわれわれの気持ちを世間に知らしめたい。」

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:24150 )