カフラマンマラシュ県パザルジュク郡で亡くなったPKKのカフラマンマラシュのリーダーで、コードネーム「ロジハック(Rojhak)」を持つサドゥク・Kの葬儀がメルスィンで行われた。この葬儀でアブドゥッラー・オジャランを讃え、一部の参列者が暴徒化し警察が介入、これにより平和民主党(BDP)幹部を含む150人が検挙された。
サドゥク・Kの遺体が、アダナ法医学研究所から家族の暮らすメルスィンのシェヴキャト・スメル地区にある実家へと移送された。遺体はさらに、数時間後に市内のギュネイケント墓地へと移された。この間ハリル・イブラヒム・モスクに集まったおよそ1,000人のPKKシンパは、モスクからの集団行進を始めた。女性や子供を含むこの集団は違法なスローガンを掲げながら、ギュネイケント墓地まで練り歩いた。警察が広範囲に厳戒態勢を敷く中、彼らは墓地にPKKリーダーのアブドゥッラー・オジャランの巨大なポスターやいわゆるPKKの旗を広げ、違法なスローガンを叫び続けた。そしてサドゥク・Kの遺体は埋葬された。
葬儀の間、空からは警察ヘリが地上で警戒態勢をとる警官らを指揮し、またメルスィン県警のアリフ・オクスズ県警本部長も自ら陣頭指揮を執った。多数の装甲車を伴った警察官が警戒態勢をとる墓地の周辺では、皆が解散というときに暴動が起こった。
PKKシンパらは警察官に火炎瓶や石を投げて攻撃した。BDP系の市長が行政を司るアクデニズ市所有の4台のバスが墓地の入り口で、高齢者や女性を乗せて墓地を離れる一方で、顔を布で隠した、主にPKKメンバーで構成される若者約300人が、警察に火炎瓶や石を投げた。
これに対し警察はこの集団に、(催涙)ガスや高圧放水で応戦した。この暴動の際、暴徒化した集団側と警察側のそれぞれに、ガスや投石による負傷者が出て救急車で病院へ搬送された。
暴徒化したメンバーはさらに高い場所へ移って投石を続け、この間周囲の草やチャウシュル墓地内の木々などに火炎瓶の火が燃え移った。現場にかけつけた消防は、火が周囲に燃え移る前に鎮火した。一方、検挙された息子を解放してもらおうとした女性が、一瞬気絶して救急隊に介護される場面も見られた。アリフ・オクスズ県警本部長は、無線機を使って呼びかけ、子ども、女性、高齢者に対して注意するよう警告した。大勢の人々が路地に逃げ込んでいく際、警察はBDP幹部を含む150人を検挙した。
この葬儀のためにBDP系アクデニズ市の公用車が用いられたことに関し、法的手段も取られ始めた。
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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:24165 )