大統領「国が抱えている諸問題は《聖なる防衛》のときの精神が弱まってしまったことに起因する」
2011年10月11日付 Hamshahri 紙

【ハムシャフリー・オンライン】アフマディーネジャード大統領は「今日国が抱えている諸問題は、《聖なる防衛》〔=イラン・イラク戦争〕の時に存在し、顕在化していた革命の精神が弱まってしまったことに起因する」と述べた。

 イラン学生通信が報じたところによると、アフマディーネジャード大統領は全国の県知事らを集めて内務省で開かれた大会のなかで、〔‥‥〕次のように述べた。

今日、極めて遺憾ながら、現政府に対して〔根拠のない〕非難が加えられている。しかしもし神の満足のために仕事をするならば、こうした非難が数倍になろうと、大した問題ではなくなるはずだ。なぜなら、あなた方は〔私利私欲のためではなく〕神のためだけに仕事をしているのだから。

 大統領はさらに、「神の満足のために行われる仕事は、誹謗中傷に影響されるようなことはまったくないだろう。イマーム・ホメイニーも仰っていた。『もしたった一人取り残されたとしても、ホメイニーは欲深い者たち、抑圧者たちに抵抗し続けるだろう』、と」と語った。

〔‥‥〕

 大統領はさらに、次のように続けた。

今日、〔人民への〕奉仕という機会を活用せず、自らの願望のためだけに〔イラン・イスラーム共和国体制という〕神聖なる体制・価値を利用し、現政府に誹謗中傷を加えている者たちに対して、我々は憐れみを感じている。なかには、かつてはそうでなかったにもかかわらず、今になって内面をさらけ出し、政府を非難している者もいる。

 大統領はまた、「革命の道は明るい」と述べた上で、「人格攻撃をしても、文化的な問題を〔解決に向けて〕前進させることはできない。個人を攻撃して、その後で美しい話を受け入れるようその人物に求めても、無駄というものだろう」と指摘した。

※訳注:アフマディーネジャード大統領がここで述べているのは、ヘジャーブ問題に関し、女性に服装を正すよう強制しても良い結果は得られないという、大統領が昨年から繰り返している議論のことである。これに対し、保守派からは大統領のスタンスを非難する声が上がっている。

 大統領はさらに、「今日国が抱えている諸問題は、《聖なる防衛》〔=イラン・イラク戦争〕の時に存在し、顕在化していた革命の精神が弱まってしまったことに起因する。われわれは革命体制なのであり、国を運営するすべてのシステムは、〔イランに〕固有のものであるべきであって、反人間的な世俗的資本主義システムを実行すること〔に我が体制の目的があるの〕ではない。なぜなら、それ〔資本主義〕は革命的精神から外れたものだからだ」と語った。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:24222 )