オズジャンYÖK会長、「スカーフ学生拒否の大学教員は、残り30人」
2011年10月12日付 Hurriyet 紙

高等教育機構(YÖK)のユスフ・ズィヤ・オズジャン会長は議会に対し(大学入試における得点配分の)係数措置を廃止する草案を提出したとし、「係数の完全廃止と学生間の平等を保障することを目的としています」と述べた。オズジャン会長は大学でのスカーフ着用と服装の自由にも触れ、「現在ほぼ全ての大学で同問題は解決されました。30~35人の教師が未だスカーフ着用に対し反対しており、彼らとは密に連絡を取っています。近くこの問題も解決されるでしょう」と語った。

オズジャン会長は、イスタンブル・サバハッティン・ザイム大学の学期始めと
「国際メフメト・アキフ国家統一シンポジウム」の開会式で行った演説で、新学期が同大学及びトルコの他の大学にとって実りあるものとなるよう願った。

オズジャン会長は任期中に行った活動について触れ、「職務を開始した当初は高等教育の緊急課題は定員数と大学の数でした。定員数は高校を卒業した学生が大学へ入学できるには不足していたのです。まず初めに定員数を拡大しました。4年前には4人に1人しか大学へ入れませんでしたが、それを2人に1人にするよう基礎を固めました」と述べた。

■大学の数は70から165に増加

オズジャン会長は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相と政府の援助により大学の数が増加したと強調し、4年前には約70であった大学の数が今日では165に到達したと伝えた。

大学数の増加により定員数問題も解決したと述べたオズジャン会長は、「しかしながら未だに大学教員を確保するという深刻な問題も残っています」と述べた。

■「スカーフ着用に反対している30~35人の教師が残っている」

オズジャン会長は自身が就任する以前は、係数が原因で学生の間に大きな不平等があったと説明し、以下のように続けた。

「全員が容易に合格できる程度の係数の差で合意しました。議会に係数を廃止する草案を提出しました。係数の完全廃止と学生間の平等を保障することを目的と しています。世間の賞賛を集めた他の実績は、スカーフと服装の自由化に関するものです。これを大学自治の条件とみています。そして今まで適用されてきた条件は絶対に容認しませんでした。現在ほぼ全ての大学で同問題は解決されました。30~35人の教師が未だスカーフ着用に対し反対してお り、彼らとは密に連絡を取り合っています。近くこの問題も解決されるでしょう。」

■「ここ4年間で外国人留学生の学生数増加」

オズジャン会長はトルコへより多くの外国人留学生を誘致したいと考えていると語り、「この4年間で外国人留学生の数は1万6.000人から2万6.000 人に増加しました。しかしこれを十分とは見ていません。なぜなら我々が国外へ送り出しているトルコ人学生の数は5万人であるからです。少なくとも国外へ留学する学生数と国内への留学生の数を同じにし、その後もこの数を積み重ね続けることを考えています。これは私立大学にとって極めて重要なのです」と述べた。

オズジャン会長は、外国人留学生の増加は(国外との)競争を開始し、また(トルコの大学環境が)どれだけ良いかを証明するため(YÖKがとった)必要な措置であると強調し、 「これをやり遂げるため構造変化を行い、外国籍学生大学入試試験(YÖS)を廃止しました。この試験は外国人留学生に対しまるで『(トルコへ)来るな』と 言っているようなものだったのです」と述べた。

オズジャン会長はトルコの大学と外国の大学との統合をより進めるために「メヴラーナ」という名の交換プログラムを提示したとし、「首相へのお願いがありま す。それは訪問した国々でこのプログラムについて触れ、現地の大学がトルコの大学と提携するようにし、この枠組みで学生と教員の交換を開始することです。 これらにかかる費用は全てYÖKが負担します」と述べた。

オズジャン会長は、教員養成プログラム(ÖYP)に触れ、「首相が我々に与えた5.000人の正規採用教員の他に、この目的のためさらに3.500人の正規採用教員を追加しました。我が国の教員への必要性を考えた時、2万人の教員が必要であり、今日以降ÖYPは我々を救ってくれる救世主となるでしょう」と 語った。

外国語に関してトルコでは国民に多くの知識と蓄積がないことに悲しみを感じていると述べたオズジャン会長は、このことに関連し行った活動について説明した。

オズジャン会長は国際学生会議を重要視していると説明し、以下のように続けた。
「彼らを通し、学生との関係を構築したいと考えています。この思いを込めて、彼らにYÖKの中に1つの部屋と大きなサロンを割り当てました。そのサロンで 我々とより密接に活動を行う機会を得ることができるのです。このようにして学生を代表しているとされる周辺グループの影響を少し減らそうと思っています。」

外国語を上達させるため、そして国外の研究者とネットワークを構築する目的で(YÖKは)全ての教育専門家を国外へ派遣したと述べたオズジャン会長は、「一部の大学はこのことを知りません。YÖKはこのような機会を提供しています、どうか皆さんこの制度を利用してください。このプログラムの費用は全てYÖK が負担しています」と語った。

オズジャン会長は、学術的成果の公開に関しても触れ、「学術的成果の公開は我々を満足させていますが、未だトルコに大いに役立っていない問題です。それはヨーロッパの中で7位、 その増加スピードは世界で3位です。しかしこの成果公開に際しての特許出願に関しては大変遅れています。同問題に関し大学は幾分援助を必要としています」と述べた。

オズジャン会長は、自分たち以前に任務に就いていた執行部が私立大学に関する活動を禁止したとし、そうした障害を取り除いたと述べた。

オズジャン会長はエルドアン首相に通常予算の範囲内で教育に割り当てられる額が年々増加していることに感謝の意を述べた。

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:24231 )