デミルタシュBDP党首、「トルコ各地からの支援には兄弟愛が香る」
2011年10月24日付 Hurriyet 紙
セラハッティン・デミルタシュ平和民主党(BDP)党首は、地震により崩壊したヴァンで調査を実施、支援物資を配った。同党首は、ツイッター上で支援に関し「トルコ各地からの支援には兄弟愛が香り、思いやりが込められている。皆さんありがとう」とつぶやいた。
ヴァンで発生したマグニチュード7.2の地震を受け、BDPは行動に移った。デミルタシュBDP党首は、ギュルタン・クシャナク副党首、ヴァン県選出国会議員、近隣県の国会議員らと共にヴァン市及び郡部で調査を行った。
デミルタシュ党首は、(地震後の)ヴァンの印象をツイッター上でつぶやいた。同党首はヴァン県ジャニクリに着いて目にした光景を「いまジャニクリ村にいるが、家は全て崩壊している。3階建ての校舎も潰れ、残念なことに死者10名が出た」とつぶやいた。
デミルタシュ党首は、最初の救援物資が届き配られていると述べ、「やることがたくさんある。何十もの村が破壊された。(地震後)村に入ったものは誰もいない。クズルテペ、ジズレ、ヌサイビンから届いた毛布や食料を持ってきた。全ての支援に温かい思いやりが込められている。ありがとう」と述べた。
県、市、NGOが協調しコーディネートがうまくいけば、短期間であらゆるところに支援が届くとデミルタシュ党首は指摘した。「トルコの各地から届く支援には兄弟愛が香り、思いやりが込められている。ありがとう」とつぶやいた。
ヴァン県選出BDPのオズダル・ウチェル議員もエルジスでの調査を説明した。ヴァンで暮らす同議員の妻と子供が建物に亀裂が生じたことを受け、親戚の村へ向かったと述べ、エルジスでの支援活動において問題が発生していると述べた。同議員は支援が実際には十分に実施されていないと主張、コーディネートの悪さや無関心を指摘した。ウチェル議員は、特にエルジスの村へ支援が行き届いていないと言い、「瓦礫の下で身動きが取れないのは政府であり、国である」と言った。
■村へは一切支援が届いていない
デミルタシュ党首は、ヴァンで発生した地震の被害を受けた村の同胞へ支援が届いていないと主張した。
同党首は地震で崩壊した村々で調査を実施、同胞は絶望の中待っており、つるはしやシャベルを見つけ死者を埋葬することさえできないと述べた。「我々は昨日来ずっと黙り込んでいる。ここに政治的利益のためにいるわけではない。しかし見た限り、村へは一切支援が届いていない。ここでは地震の2次災害が発生している」と述べた。
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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:24334 )