救出活動は火曜の正午にほぼ終了・・―アルンチ副首相
2011年10月24日付 Zaman 紙
アルンチ副首相
アルンチ副首相

ビュレント・アルンチ副首相は、ヴァンで発生した地震の救出活動は明日(10月25日)正午までに終了するだろうと発表した。
【訳者注:24日の報道ではこのように報じられましたが、その後も瓦礫からの救出作業は続いている模様です】


政府報道官でもあるアルンチ副首相は、閣僚会議終了後に会見を開き、ヴァンで発生した地震に関する最新情報を公開した。アルンチ副首相は、欧州連合(EU)基金がプレハブ住宅の準備に向けて動き始めたことを明らかにし、救援隊の派遣を申し出た10カ国に感謝していると述べた。アルンチ副首相は次のように述べた。
「被災地の中小事業者の民間銀行からの借入金や農家の農業銀行からの借入金の返済は、無利息とし、期限を一年延長する。社会保険機構(SSK)への保険料の支払い期限も一年延長される。短期労働補助金の受取り期間も本人が望めば6カ月延ばされる。ヴァンの大学や高校に通う学生たちのうち、故郷に帰ることを望む者にはバスが用意される。救出活動は明日の正午までに終了する。我々はヴァンで強い結束を示すことができた。集合住宅局(TOKİ)を通して耐震住宅のための取り組みが始められた。ヴァンの人々を慰めようと、国内のあらゆる場所から献身的な支援が行なわれた。国民の寛大さに感謝している。」

ビュレント・アルンチ副首相は、災害緊急対策局(AFAD)の発表によると、ヴァンの地震で(これまでに)279名が死亡し、1,300名が負傷、建物2,262棟が崩壊したことを明らかにした。また副首相は次のように述べた。
「政府は素早く地震に対応し、必要な援助を行なった。公務員2,680名、市民社会団体の職員391名、公有の建設機械448台、市民社会団体所有の車両48台、医療チーム718名、救急車116台、参謀司令本部所有の飛行機18機が被災地に送られた。18機の飛行機のうち11機が輸送機で、7機はヘリコプターである。さらに発電機33台と簡易トイレ95個、テント8,964張が送られた。送られたテントの数は十分である。」

■「3時間に11万1千リラが集まった」

アルンチ副首相は、毛布25,000枚、食糧10,064セットが被災者へ送られたとし、次のように述べた。
「寝袋、(炊き出しのための)移動式オーブン。ヴァン県知事府には300万リラ(約1億2840万円)の緊急援助が行なわれた。首相府の口座番号が公開された。支援金の受付が始まるやいなや、3時間で111,000リラ(約475万円)が集まった。ワクフ総局は5,000セットの保存食を送った。これにはカヴルマ(注:調理後冷凍保存された肉)6トンが含まれる。毛布500枚も送られた。森林・水環境省はヘリコプターを出動し、救出作業に参加している。」

■51カ国から支援の申し入れ

アルンチ副首相は、お見舞いとお悔やみの言葉と共に、支援の準備があるというメッセージが51カ国から届いたことを明かし、次のように述べた。
「アメリカからはオバマ大統領の哀悼のメッセージ。ヒラリー・クリントン国務長官の声明。アメリカのユダヤ人協会からも支援の準備があるというメッセージが届いている。120チームの救援隊を派遣したアゼルバイジャン。ブルガリア、中国、アルメニア、フランス、イラン、スイス、イスラエル。イスラエルはあらゆる段階における援助を繰り返し申し入れてきた。シモン・ぺレス大統領の主任顧問。ヨルダン、アルバニア、韓国、ハンガリー、エジプト、台湾、ウクライナ、ギリシャ、ブラジル。」

■イスラエルの支援を拒否するなどということは、醜悪で不適切である。

またビュレント・アルンチ副首相は、ヴァンでの地震に対するイスラエルからの支援申し入れを拒否していないと述べた。アルンチ副首相は、閣僚会議後の会見で記者の質問に答えた。そしてイスラエルからの支援申し入れを拒否したとの報道について、次のように述べた。

「そのようなことを言うのは醜悪だ。イスラエルのシモン・ペレス大統領が人道的な感情により申し入れをしてくれたにもかかわらず、それを拒否するなどということは醜悪で、不適切なことだ。誰もそんなことを考えないでほしい。我々は『人道的な申し入れに感謝します』と伝えている。我々はイスラエルで森林火災が発生した際に援助を行なった。(イスラエルは)今回の地震に対し同じように支援を申し入れてくれた。それを拒否するなどいうことは、醜悪で不適切なことであり(実際、していない)。」

アルンチ副首相は、ヴァンと周辺地域を被災地域として認定するための検討が行なわれたか否かという質問に対しては、「我々はこれまで他ならぬヴァンについて話し合っていた。ヴァンの震災前と震災後について。わざわざ被災地域として認定する必要があるかどうかはあなたの考えにゆだねる」と述べた。

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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:24337 )