トルコ、アルメニアの老朽原発の廃止を国際原子力機構に提訴へ
2011年10月27日付 Milliyet 紙
トルコからアルメニアの原子力発電所に警告。エネルギー大臣は、アルメニアの原子力発電所の閉鎖を求め、国際原子力機関に提訴する。
トルコはヴァンでの地震後、隣国アルメニアのメツァモール原子力発電所に関して動き出した。タネル・ユルドュズエネルギー天然資源大臣は、40年以上稼働し閉鎖されるべき原子力発電所が世界に26か所あるとし、(その1つである)アルメニアの発電所が閉鎖されるよう国際原子力機関に提訴すると発表した。
ユルドュズ大臣は、デイリーニュース紙の50周年記念式典で、今回の地震で、政府も民間企業も、一種の試験を受けたとのべた。そして、ヴァンの天然ガスパイプラインはダメージを受けなかったと発表した。ユルドュズ大臣は、これは(パイプラインを運営する)会社だけでなく、政府の検査体制のたまものでもあるとし、地震後の対応でも、政府は首尾よくこの試験に合格した、と述べた。
ユルドュズ大臣は、原子力発電所について議論される中、ヴァンの地震以降、原子力発電所について不安があるかないか問われると、「明白にそして断固として言いますが、この(建設計画のある)原子力発電所はトルコで最も安全な構造物となります。車や飛行機の安全システムを考えてみてください。この発電所も我が国最大の強固な建造物となります。200億ドルを投資することになるのです、それほどの投資をするのに、民間企業も公的機関もリスクを犯すようなことはしません。リスクを犯すなんてきちがい沙汰です。ですから不安もありませんし、心配する必要もありません」と語った。
ユルドュズ大臣はまた質問に答え、ヴァンでの地震後トルコが国際原子力機関からアルメニアのメツァモール原子力発電所に関してあらゆる情報を入手したことを明らかにし、できるだけ早くあらゆる行動をとっていくと語った。寿命を終えた発電所が稼働を続けることに反対であるとするユルドゥズ大臣は、40年以上稼働している発電所が世界中で26ヶ所あると述べた。そしてアルメニアの発電所が閉鎖されるよう国際原子力機構に提訴する予定である、と述べた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:有田 潤 )
( 記事ID:24374 )