赤新月社から要請、「支援物資は分類して。使い古しは不要」
2011年10月28日付 Milliyet 紙


トルコ赤新月社のオメル・タシュル代表は、地震の被災地域への支援物資について、あらかじめ物資を管理、分類したうえで送るよう求めた。タシュル氏は、「分類されていない物資は被災者に届けることができません。こちらで分類すると非常に時間がかかってしまいます」と語り、特に使い古しの物資は必要ないと述べた。

トルコ赤新月社のオメル・タシュル代表が、マグニチュード7.2のヴァン地震により最も大きな被害を受けたエルジシュ郡で、支援物資支給の調整を行っている。タシュル氏は、被災者への支援物資が手当たり次第に送られてくるとして、「ここは被災地域ですが、支援物資の発送元は被災地域ではありません。こうした物資は送りだされる場所できちんと分類できるはずです」と語った。支援物資を配る際には、世帯単位に基本的なものが支給されるようにしなくてはならないとするタシュル氏は、「物資がいい加減に送られてくると、我々はこの物資を被災者に届けることができません。こちらで分類するとなると、ものすごく時間がかかります。非常に厳しい条件のもとで分類しているのです」述べた。

タシュル氏は、特に古着や使い古しの物は必要なく、こうしたものが倉庫を占領しており、物流センターをも狭めていること、さらに物資の配給を困難にすると強調し、次のようにコメントした。

「私がお願いするのは、全国の県・郡庁と赤新月社の物流センターには、救援物資を送る前に中をチェックしてほしいということです。救援物資は適切に分類されている必要があります。また、各家庭に必要な物資を段ボール箱に詰めなくてはなりません。分類された箱が来れば、我々も早く被災者にそれを届けることができます。いい加減に送られてきた物資では、3か月かけてもここで整理できません。人々は援助を待っているのです。各自治体の職員は、箱詰めや分類のされていない、各世帯に支給できるような箱状にない物資をこちらに送らないでいただきたいのです。(そうしないと)良かれと思ったことがこちらのシステムを混乱させ、被災者のニーズに合わないものになってしまいます。」

オメル・タシュル氏は、被災地域で最も必要とされるのは非常食セットだとし、次のように述べた。「今後3~5日中には、ビスケット、ヘルヴァ(干菓子)、缶詰など、5人家族用にセットされたものを届けなければなりません。その後は、人々は食事を作れるようになるでしょうから、ラマザン月に配られるような、日持ちのする食糧や冬物の衣料のパックが必要になるでしょう。我々は『毛布を送ってほしい』と言いました。何千もの包装された毛布が来る一方で、ひどい状態の、使い古された毛布もあります。ひと包みに5枚から10枚の毛布が入っていれば、避難テントに容易に支給できます。雨が降っており、物資を表に出しておくことができません。きちんと包装されていれば物資をテントに配ることができるのです。」

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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:24387 )