ビンギョル市街の郵便局交差点で自爆テロが発生し、犯人を含む3名が死亡した。
公正発展党(AKP)の県党本部ビルの正面で体に巻きつけた爆弾を爆発させた女性テロリストは事件現場で死亡した。また、このテロで20名が負傷した。病院で治療を受けている負傷者のうち、1名は子供であるとわかっている。ビンギョル県ムスタファ・ギュヴェンチェル知事は、負傷者のうち1名が重体で、治安部隊が事件に関する調査を始めていると明らかにした。ビンギョルのセルダル・アタライ市長も、事件現場の下の階には子供用品店、また上の階ではAKPの県党本部部があると説明し、「こんなことをする犯人は人間ではない」と語った。爆弾処理班が、事件現場の車両の下で発見された2つ目の爆弾を解除するべく作業をしている。
■シャーヒン内務相「自爆テロは起こりうる」
イドリス・ナイム・シャーヒン内務相も、ビンギョルで発生した自爆テロで1名が死亡、10名が負傷したことを発表した。
ヴァンの地震発生地域での視察後、シャーヒン内務相は記者らの質問に答えたが、ビンギョル市街で発生したテロに関しては、「爆発により、1名が死亡、10名が負傷した(のちに報道で死亡者3名、負傷者20名と訂正されている)。負傷者らは病院に搬送されている」と話した。同相は、自爆テロがAKPビンギョル県党本部ビルの正面で発生したことに関する質問には、「そのビルの付近であるというだけで、党本部であるということに直接の関連はない」と回答。
さらに同相は、爆発に関して自爆テロの可能性も示唆した。一方、ジェヴデト・ユルマズ開発相も、事件後エルジシュ(地震発生地)からヘリコプターでビンギョルに向けて出発した。
■知事「犯人を含む3名が死亡、20名が負傷」
ビンギョル県ムスタファ・ハカン・ギュヴェンチジェル知事もビンギョルの自爆テロで、犯人1名を含む3名が死亡し、20名が負傷したことを発表している。ギュヴェンチェル知事は、AA通信に対して行った会見で、市街の中心部、市民の多く集まる通りでテロが発生したと明かし、「女性テロリストが体に巻きつけた爆弾を爆発させたようだ。犯人を含む3名が死亡し、20名が負傷した。亡くなった市民2名のうち1名は女性だ。病院で治療を受けている合計20名の負傷者がおり、負傷者のうち1名が重体だときいている」と話した。また同知事は、事件に関しての調査が続けられていることも明らかにしている。
■被害者について
得られた情報によれば、AKP県党本部が入ったビルの正面でテロが発生。ネスィベ・ビルギンさん、メフメト・ジビキさんが死亡。自爆犯である女性も死亡した。事件で負傷した人々の治療が続けられている。
■負傷者1名はエラズーへ
ビンギョルで発生した自爆テロの負傷者1名がエラズーへ搬送された。
得られた情報では、市街地の中心部での爆発後、身元が明らかにされていない男性が1名、救急車でエラズーへ搬送され、エラズー教育研究病院に収容されたという。また負傷者搬送時、病院内で待機していた近親者がヒステリーなどを起こした際には、医療班が介抱した。一方、負傷者を搬送した救急車に乗車していたのはヴァン県の地震発生地域での任務を終え、エラズーへ戻る途中だったUMKE(国立医療捜索救助チーム)隊員であり、ムシュでの事件の報せを受け急遽ビンギョルへ向かい、負傷者を搬送したこともわかっている。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:24396 )