平和民主党(BDP)のセラハッティン・デミルタシュ党首は、テロ組織PKKへの軍事作戦とクルディスタン社会連合トルコ議会(KCK)に対する捜査を批判した。
デミルタシュ党首は、「頭を垂れるよりも焼けた二本の足になることを選ぶ若者たちは私たちの誇りだ。私たちは彼らを守る」と話した。メルスィン県のギュンドードゥ街区にあるシャフ結婚式場で行われたBDPメルスィン県党会議で党員らに呼びかけたデミルタシュ党首は、(クルドの旗の色である)黄赤緑の三色のスカーフを首にまき、演説を行った。会場を埋めた党員らも黄赤緑の布を振りながら、クルド語で「指導者、アポ万歳」(アポはオジャランの愛称)とスローガンを叫んだ。セラハッティン・デミルタシュ党首は、マラトゥヤ死体安置所に24人のPKKメンバーの死体が置かれており、死体が粗野に扱われていると主張した。
■「彼らは血で身を清め、見せかけの礼拝を行う詐欺師である」
デミルタシュ党首は、以下のように述べた。
「遺体が大切に扱われていない。こんな政府には、こうした問題での配慮ある対応をもう我々は期待していない。なぜならもう、彼らが血で身を清め、見せかけの礼拝を行う詐欺師であるということがはっきり分かったからだ。私たちを理解したがらない者たちにもう一度はっきりと言おう。頭を垂れるよりも焼けた二本の足になることを選ぶ若者たちは私たちの誇りだ。私たちは彼らを守る。守らないのは不名誉なことだ。遺体を、子を守らないのは不名誉なことだ。この野蛮な行為に対して沈黙することは不名誉なことだ。私たちはこのような不名誉な行為を認めない。」
■「クルド人はクルディスタンで自由に生きる、この言葉を覚えるのだ」
今日まで行ってきた闘争のなかで常に「平和」という言葉を言ってきたと主張するデミルタシュ党首は、演説を以下のように続けた。
「私たちは平和を望んできた。「私たちは名誉ある平和を望んでいる。平等で、権利を持ち、兄弟のように生きることを望んでいる」と言ってきた。「私たちは平和を恵んでもらうのではない」と言ってきた。「この地での名誉ある平和がもし実現するなら、私たちを私たちとして認めよ」と言ってきた。私たちの言語、文化、生活様式、地域、村ごと、私たちは、この地で、私たちとして生きるのだ。彼らはこれを理解することが出来ないでいる。クルドの民は、クルディスタンの現実とともに存在する。クルドの民は、自分たちの郷土とともにある。しかしこの彼らは、我々が自分たちの郷土でクルド語を3単語だけ話すことにも我慢できず、「我々が許すことだけを話せ」と言う。
あるトルコ人、トルコ人の子供がこの土地で権利や自由を持っているなら、それと同じ権利や自由がクルド人、クルド人の子供にもなければならない。もし共に生きるというなら、この植民地主義的な考え方をやめよ。彼らは何を認めなくてはならないのか?クルド人は自分たちの郷土で自由な民としてクルド語を話して生きる。これを認めよ。これを認めない政治を、私たちは認めない。「クルド語チャンネルTRT6を開局したので、それを数時間でも視聴してください。特別教室を開講したので、そこに行ってください」というようなことではだめなのだ。クルド人は、クルディスタンで自由に生きる、このことを覚えるのだ。もしこの国で私たちが兄弟のように生きるのなら、この法のもとで生きよう。これ以外のどんなものも私たちは認めない。これの対価を払う準備は出来ている。権利は与えられるのではなく得るものだ。私たちのスローガンはこれだ。私たちは権利と自由を勝ち得るのだ。」
スュレイマン・デミレル氏とタンス・チルレル氏が首相であった時代にも言及したデミルタシュ党首は、以下のように続けた。
「あの頃はほんとうにひどい時代だった。「こいつらを終らせてやる」と彼らは言っていた。さあ見るがいい、「終らせる、終わらせる」と言っていた者たちは、今どこにいるかも明らかではない。しかしBDPは、36人の国会議員とともに国会にいる。圧制の行き着くところは、タンス・チルレルの末路と同じだ。誰が終わるのかみな見ることになる。だからこそ、私たちは誰にも降伏しない。すべての刑務所を私たち全員で埋めてみよ。さあ誰が終わるか。私たちは正しい。私たちには正当な要求がある。私たちは誰にも圧政をしなかったし、これからもしない。誰もがっかりしないでもらいたい。彼らがよくいう言い方がある。私はこれを今述べよう。「彼らはもう虫の息だ、あと一息だ。」・・・彼らは蟻に尋ねた。「どこに行くんだ?」「メッカに行くんだ。」彼らは言う、「おまえ、この息ではたどり着けないぞ」と。蟻は言う、「少なくとも道の途中で死んだ」と。私たちに課せられたものも、このような名誉ある道を歩むことだ。少なくとも目標にむかって死ぬのだ。」
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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:24405 )