フランクフルト・ブックフェア、イランのブースは閑古鳥:イランの出版業界にとってのチャンスも無駄に
2011年10月25日付 Mardomsalari 紙
ここ数年、様々な国際的ブックフェアに、イラン合同ブースとは別に独自の出店を続けているシャバーヴィーズ(ふくろう)出版のファリーデ・ハルアトバリー社長は、「フランクフルト・ブックフェアでのイランのブースは空っぽのままだった。どんな理由があるか知らないが、こうした事態は、イランの出版業界にとって活用可能な絶好のチャンスをみすみす逃すものだ」と指摘した。
自ら小規模のブースを構えてこのブックフェアに参加した彼女は、イラン労働通信(ILNA)記者とのインタビューのなかで、さらに次のように加えた。「〔文化イスラーム指導省の〕文化局の政策については知らない。私たちが目にしたのは、イランのロゴを掲げながら、最終日まで空っぽのままになっていたブースの状況である。ブースを借りるための費用を支払いながら、なぜ活用しようとしないのか、疑問だ」。
彼女は、イランのブースが空っぽのままだったことは、我が国に対する悪い印象をこのブックフェアの参加者や訪問者たちに与えたと指摘しつつ、次のように語った。「外国で開かれたエキシビションでイランのブースが空っぽだったのは、これが初めてではない。3年前の台北でのエキシビションでも、同じことが起こった。残念なことに、イランの名が門の上に掲げられていたブースは、人々が食事を取るための場所となって、ゴミだらけになっていた」。
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シャバーヴィーズ出版社長は話を続ける中で、2011年のフランクフルト・ブックフェアの状況について、「このブックフェアの主催者は、前回のブックフェアと比較して、訪問者が1%増加したと発表していたが、他の出版業者と話した感じでは、参加者および訪問者の数は減ったと私は見ている」と述べたうえで、さらに「この減少の原因は、世界的な経済危機にある。ご存知のように、〔国の〕財政状況が悪化すれば、どの国でも、どこよりも最初に出版業界に影響が及び、〔出版〕不況・危機が生じるものだ」と指摘した。
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彼女は〔フランクフルト・ブックフェアでの〕シャバーヴィーズ出版のブースが盛況だったことについて、「たとえブックフェアへの訪問者が(以前に比べて)少なくなったとしても、シャバーヴィーズ出版〔のブース〕は目を見張るほどの盛況ぶりだった。デンマークなどのスカンディナビア諸国やスイスなどを中心に、ヨーロッパ諸国の出版社から50タイトルの書籍の注文があったほどだ。韓国の出版社との協力関係も、依然として続いている。トルコのある出版社からは、シャバーヴィーズ出版の本80タイトルを自国で出版したいとの申し出があった。彼らからは、1年以内にそれらのタイトルを出版するとの約束も得ている」と語った。
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※訳注:シャバーヴィーズ出版は絵本を専門とする出版社。
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( 翻訳者:8409183 )
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