トルコを出発しガザへ向かった船団に対しイスラエル軍が妨害をし、兵士らが乗船の上、同船をアシュドッド港へ曳航したことが明らかになった。
トルコのフェティエを出発した船団は、ガザからおおよそ80キロ離れたところでイスラエル戦艦2隻によって追跡され、その後、乗船していた活動家にイスラエル軍が直接接触したという。
イスラエル軍報道官アヴィタル・レイボヴィッチ少佐は、ガザ支援船をイスラエルのアシュドッド港へ曳航し、活動家は、イスラエルの監視下に置かれると発表した。レイボヴィッチ少佐は「イスラエルの海上保安封鎖を破る試みは、また失敗に終わった」と説明した。
カナダ旗を掲げたタフリル号、アイルランド旗を掲げたシアーシャ号は、27人の活動家と多くの医療物資を運んでいる。
事件後、ガザへ向かった活動家を組織した市民社会組織のひとつである人権・自由・人道支援財団(İHH)幹部のフセイン・オルチ氏が会見を行った。
オルチ氏は、船では争いごとがいっさい起こらなかったとし、「イスラエルは、マーヴィ・マルマラ号で生じたような人道にもとる攻撃はおこなわなかった。これ以前に支援へ向かった船舶に対しても攻撃を行わなかった。船を止め、監視下に置いた。船と2時間にわたり交渉をした。イスラエル側は、進路を変え、エジプトへ向かうよう要求した。しかし、船舶内の活動家らはこれを容認しなかった。目的地はガザであると述べた。この長い交渉の後、イスラエル兵が乗船してきた」と述べた。
■医薬品を運んでいる
11月2日にフェティエを出発した船団の目的は、ガザへ医薬品を運ぶことであった。
「タフリル」という名のカナダ船と「シアーシャ」という名のアイルランド船は、異なる5つの国からの27名の活動家と3万ドル相当の医薬品を運んでいる。両船が(特別な出発式などを行わず)ひっそりと出港した理由は、ガザ支援船に対しイスラエルが妨害を行ってきたためであるという。
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( 翻訳者:細谷和代 )
( 記事ID:24454 )