ヴァンで、昨晩（9日夜）21時23分にリヒター・マグニチュードで5.6の地震が発生し、2つのホテル、１つの予備校ビルのほか、(前の地震で）被害をうけて廃墟となっていた15のビルが倒壊した。バイラム・ホテルとアスラン・ホテルは満室で、多くの新聞記者らを含む50人以上の人がビルの下に取り残されているとみられている。

フェブズィ・チャクマク元帥通りにあるバイラム・ホテルと予備校のビルが崩壊した。このホテルは、取材に訪れる新聞記者やその関係者の定宿となっていた。周辺の県や郡でも激しい揺れが感じられ、特にヴァン市内では人々が恐怖からパニックとなった。ヴァンの中心地にあり、先日の地震に関する報道のためにヴァンにきていた大勢の新聞記者が泊まっていた５階だてのバイラム・ホテルと、そのほかのビル2棟が倒壊した。

救出チームはすぐに現場にかけつけ、あつまった市民の協力もえて作業を開始した。救急車も倒壊したビルにすぐに到着し、助け出された怪我人を病院に急送した。ロイター通信社の報道によると、この地震で2つのホテルを含む少なくとも18のビルが倒壊した。
地震の直後に、エルジシュをはじめとすると周辺地域にいた救急チームと救急車がヴァンの倒壊現場に向かった。瓦礫の人から人々の叫び声が聞こえるなか、初動で20人ほどの人を救出した救助チームは、時間との競争のなか、救助作業を丁寧に続けている。

■命からがら・・・

ヴァンに滞在中だったNTVの取材チームのオズギュル・ユルマズ氏は次のように語った。

「泊まっていたホテルの３階にいました。激しく揺れ、ホテルの階段は大混乱でした。私たちは、外に飛び出しました。ホテルの壁にひび割れができ、ケーブル類が全て天井から下に落ちてきました。クローゼットがこわれ・・。」

地震のあった場所にいたナショナル・ジェオグラフィック社のトルコ担当写真家のセルメト・ギュレル氏は、一瞬にしてあたり一面が真っ白となったといい、次のように続けた。

「私は外にいました。地震がおき、当たり中が土埃につつまれました。泊まっていたホテルが崩れたとききました。５、６階建のビルがぺしゃんこになりました。市民救助隊もここに泊まっていました。中に35人いる、と聞いています。」

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（ 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 ）
（ 記事ID:24497 )