ベシル・アタライ副首相とタネル・ユルドゥズ・エネルギー天然資源大臣は、昨日ヴァンで起こったマグニチュード5.6の地震で、崩壊したバイラムホテルのがれきから負傷した状態で救出された日本のNGOメンバー近内みゆきさんが治療のために訪れていた市立病院を慰問した。アタライ副首相は、「お大事に」と述べ、被災者である近内さんと通訳を介して会話した。
アタライ副首相は、病院を出る際、新聞記者らと会見し、昨日の地震後、ヴァンの2ヶ所で救出活動が続けられていると述べた。
「我々も、被災地の状況を注視している。負傷者は、様々な場所で治療を受けている。活動は、全力で行われている」と述べた。
国民からの要請について触れたアタライ副首相は、以下のように続けた。
「避難所となるテント村は、国民から求められているものである。テント村にはまだ空きがある。新たに3ヶ所で、3つのテント村を作っている。個人に対し、(ばらばらに)テントを配給することはできない。というのも、テント村が国民にとってより健康的な環境であるからである。被災者を家族と一緒に暖かいテントに案内し、温かい料理を提供している。よって、被災者にはテント村を選んで欲しいと思っている。このためのテントの数には問題ない。しかし皆、個人個人がテントを欲しがり、それを確保しようとしていて、正直なところ、赤新月社の在庫も足りない。
これも伝えておきたい。崩壊した建物については、技術的な観点から、技術者たちが本日発表を行った。災害局の局長や地震専門家たちが、最初の地震による損傷やホテルの状況について検査を行った。その技術検査の結果を基本にしなければならない。我々もその情報を基にすることになる。」
ある記者が、「2度目の地震後、より多くの建物が損傷を受けた」と述べたのに対し、アタライ副首相は、以下のように応えた。
「ヴァンで、1度目の地震の後に、ヴァンやエルジシュや周辺の村で、暫定的な損傷検査を行った。これが「第一損傷検査」だ。立ち入り禁止にする建物を迅速に特定し、国民がはいらないようにすることを目的としている。本格的な調査は、本日開始される予定だった。しかし、もはやその意味はなくなってしまった。地震後、再度ヴァン県の調査が行われる。ここで(被害が)大きく感じられるのは、震源地がここだったからである。2回目の地震は、余震ではなく、別の地震だそうだ。震源地がヴァンで、地表に近いところで起こった地震である。よって、ヴァンでより強く感じられた。明日から、調査団が、ヴァンで徹底的な損傷調査を行う予定である。」
アタライ副首相とユルドゥズ大臣は、病院の庭に設置されたテントで治療を受けている負傷者を訪問し、「お大事に」とお見舞いの言葉を伝えた。
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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:24507 )