抗議の被災者にこん棒と催涙ガス!
2011年11月11日付 Milliyet 紙

世界のメディアは、ベシル・アタライ副首相の会見の最中に、「ヴァン知事、やめろ!」と叫んで警察によって暴行された市民について報じている。

知事府の前で抗議活動を行い、警察によって妨害された被災者たちが、外国メディアに大きく取り上げられた。外国メディアは、ヴァン知事が市民たちに帰宅を「強く勧め」、政府に怒る抗議者たちに対し、警察が催涙ガスやこん棒を使用したと報じた。また「知事の言うことを聞いて死んだ」、「みんな気力をなくし、憤りを覚え、見捨てられたように感じている」という市民の声も紹介された。

■アル・ジャズィーラ:警察は催涙ガスをまき、棍棒を使った

テレビ局アル・ジャズィーラは、ヴァンで起きた2度目の地震後、(政府の)「不十分な対応」に怒った抗議者を蹴散らすために警察が催涙ガスをまき、こん棒を振り回したと報じた。2度目の地震で町の中心部にあった2つのホテルが倒壊したことを伝えるニュースでは、「建物へ戻っても安全だ」という知事の発言に対して抗議者らが知事の辞職を求めてシュプレヒコールを挙げ、「彼らは知事の言うことを聞いて死んだ」と叫んだことが強調された。

■「人々は気力をなくし、憤りを覚え、見捨てられたように感じている」

英テレグラフ紙も、政府の不十分な対応に怒った抗議者を蹴散らすために、催涙ガスとこん棒が使われたことを報じた。ヴァン市民のネメン・カラさんの「警察と市民が喧嘩をしています。人々は石を投げつけていますよ。みんな気力をなくし、憤りを覚え、見捨てられたように感じているのです」というコメントが目を引いた。

■「首相府災害緊急事態対策局(AFAD)は建物に戻らないよう勧告した」

アメリカの有力紙、ウォールストリートジャーナルは、ヴァン県知事が10月23日に発生した地震からわずか数日後に、市民に自宅へ戻ることを勧めたが、AFADは戻らないよう勧めていたことを報じ、両者の異なる対応を強調した。

また、ニューヨークタイムズ紙は、被害受けた建物に入らないよう警告があったにも関わらず、気温が下がって家へ戻ったり、ほかの建物で寝ていたヴァン市民がいたことを報じた。

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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:24515 )