シャーヒン内相会見、高速船乗っ取り犯の人物像を明かす
2011年11月12日付 Zaman 紙
射殺された乗っ取り犯
射殺された乗っ取り犯

イドリス・ナイム・シャーヒン内相は、コジャエリで「カルテペ」という名前の高速船を乗っ取ったテロリストが、1984年生まれのメンスル・ギュゼルという人物であることを発表した。シャーヒン内相は、テロリストが3つのブリキ缶に合計で450グラムのA4型爆弾を所持していたと述べた。

シャーヒン内相は、エルジシュ郡知事府で行った会見で、コジャエリの高速船を乗っ取ったテロ行為が、無事制圧されたと語った。シャーヒン内相は、コジャエリ広域市に属する高速船の乗っ取りがテロ事件であったと説明し、「高速船は、1人のテロリストによって、夕方の18時頃に乗っ取られました。そして早朝6時頃、つまり事件発生から約12時間後に軍事作戦によって制圧されました。テロリストは殺害され、乗客と乗員は無傷で救出されました」と話した。また事件発生から終了まで、シャーヒン内相は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の了承を得て事件にあたったと語り、警察総局、イスタンブル警察、海軍、そして沿岸警備司令部が協調し共同の軍事作戦を行ったと付け加えた。

シャーヒン内相は、高速船を乗っ取ったテロリストが、450グラムのA4爆弾を所持していたことを説明し、また以下のように述べた。:「犯人の身元が特定されました。他人の身分証を使用していたテロ組織(PKK)の構成員です。しかし、先程申し上げた通り既に犯人の身元は判明しており、犯人はディヤルバクル県クルプ郡に住民登録されている、1984年生まれのメンスル・ギュゼルという人物です。高等教育学校出身の可能性があります。彼の話し方や様子、態度などから教養をもった人物であったと思われます。犯人はテロ組織(PKK)のコジャエリ広域市青年部の責任者で、2009年に兵役に就きましたが、兵役中に脱走し再び組織に合流したとされる人物です。我々は彼が爆弾装置を所持していたことを確認しました。3つの小さな缶に詰められた、合計で450グラムのA4型の爆弾装置がありました。さらに5つの空の瓶を爆弾に結びつけていて、爆弾の破裂によってそれを飛散させ、周囲と人間をさらに傷つけようとしたものと思われます」と話した。

テロリストが明確な要求を行わなかったと語るシャーヒン内相は、「分かっているのは彼の目的が、テロ組織のプロパガンダを行うことであり、最終的にテロを行うことだったということです。その2つとも成功しませんでしたが」と述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:濱田裕樹 )
( 記事ID:24520 )