BDP議員、テロ容疑者をVIP待遇で逃亡幇助か?
2011年11月15日付 Yeni Safak 紙
イズミトで水上バスを襲ったテロリストのマンスール・ギュゼルの妹、シェイマ・ギュゼルが、民主市民党(BDP)のサバハット・トゥンジェル議員によってディヤルバクルに逃亡を企てている際、逮捕されたことがわかった。国会議員であるトゥンジェル氏はギュゼルをVIP扱いにして逃がそうとしたことが明らかになった。
11月11日、水上バスのカルテペ号を襲い、SAT部隊によって殺害されたクルディスタン社会連合トルコ議会(KCK)のメンバー、マンスール・ギュゼルの妹にあたるシェイマ・ギュゼルもPKKの若者で構成された「真の抵抗連合(ÖSB」)メンバーである容疑で5月2日に逮捕されていたことが報じられた。ÖSBはKCKの指示でクルド人反乱を扇動するために設立されたという。
マンスール・ギュゼルの妹で「レイラ」のコードネームを用いていたシェイマ・ギュゼルは市街地で武装蜂起を開始するために組織された「真の抵抗連合」内の活動に関連して、2011年5月2日に逮捕されていたことが報じられた。シェイマ・ギュゼルの捜査は2011年4月22日にトゥズラで手に持っていた爆弾が爆発し死亡したマズルム・スィンギルの事件を契機に始まったことが明らかになった。
調査を完了したイスタンブル警察は、4月28日逮捕のため向かったが、自宅でシェイマ・ギュゼルを見つけられなかった。彼女が尋問を逃れたものとの疑いで、警察は捜査を密にした。警察は、イスタンブル選出の民主市民党国会議員セバハト・トゥンジェルが彼女を逃亡させるために自身が乗る飛行機でディヤルバクルに連れて行こうとしているのを知り、この秘密情報をもとに、シェイマをサビハギョクチェン空港でトゥンジェル議員所有のVW Jettaの車内で拘束した。
警察がシェイマを拘束した際に、トゥンジェル議員が車から降りて捜査員たちに歩み寄ったが、捜査陣が決然とした姿勢を見せたために、同議員も抗議をやめたという。シェイマは同議員の車から連行された後、法廷に引き出され、勾留された。
他方、トゥンジェル議員が、シェイマ被疑者とその家族がテロ活動に参与するよう支援していたことが明らかになった。以前に工作員と共に写真撮影していたことが報道された同議員は、シェイマ被疑者の兄でテロリストのメンスル・ギュゼルの遺体の引き取りに法医局に赴き、そこで声明を発表して組織の宣伝をおこなっていた。
弔問を組織の宣伝に利用した同議員にたいしてメンスルの母はよそよそしく振る舞った。母親のこの態度は、ふたりの子供がテロ活動に参加するにあたって、トゥンジェル議員がそそのかしていたことを家族が知っていたことに起因するといわれている。
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( 翻訳者:佐藤悠香 )
( 記事ID:24555 )