リビア系アラブ・トゥルク銀行、記録的収益―喜ぶリビア新政府
2011年11月17日付 Milliyet 紙

国連の決議に沿って預金保険機構(TMSF)の管理下におかれたアラブ・トゥルク銀行(A&T銀行)は、今年9月に記録的収益をあげた。

A&T銀行の収益は、80.7%増の3350万リラ(約13億7937万円)に増加し、リビアから感謝のメッセージが届いた。
トルコ銀行部門の収益が13.2%減となった今年第3四半期までに、カダフィー政権の凍結された銀行が新記録を達成した。トルコで営業活動をおこなっている48の銀行のうち、21行の収益が昨年同時期に比べ減少したのに対し、80.7%増と最も収益を増やしたのは、殺害されたカダフィーの銀行であるA&T銀行だった。国連決議により、TMSFの運営下、凍結されたA&T銀行は、第三四半期までに収益が1850万リラから3350万リラへ達した。トルコは、国連で採択された決議に従い、大部分の株式を、リビア中央銀行が属する同銀行の凍結を、昨年末に決定していた。この決議をもとに、同銀行は約9カ月、オスマン・アルスラン総裁の指揮下、トルコ銀行家により運営されている。銀行は、2010年末に2360万リラの収益を発表していた。

■リビア人たちが感謝

A&T銀行が第3四半期に達成した記録的な収益は、リビア人たちを喜ばせた。銀行の状況を傍から見守っているリビア暫定政権代表者らは、銀行運営で得られた収益に対し感謝していることが明らかになった。さらに、リビア代表者からは、「あなたがたは我々以上に銀行を上手に運営してくださいました」とのメッセージが届いたことも判明した。国連決議に従い、凍結されたA&T銀行は、2012年にリビア政権に返還されると予想される。リビア中央銀行が100%株主であるリビア外国銀行は、A&T銀行の最大の共同経営者である。A&T銀行(株式)の約30%は、勧業銀行(イシュ・バンカス)と勧農銀行(ズィラート・バンカス)のものである。自らを「トルコと中東、北アフリカ間のトルコで初の貿易専門銀行」として位置づけるA&T銀行の共同経営体制は次の通りである;

株式所有率
15.43% 勧農銀行(ズィラート・バンカス)
1.62% クウェート・インヴェストメント株式会社
20.58% 勧業銀行(イシュ・バンカス)
62.37% リビア外国銀行

トルコにおける支店:6店舗

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:24576 )