ミュネッヴェルさん殺人事件裁判、犯人ジェムに禁固24年で結審
2011年11月18日付 Hurriyet 紙
2009年3月3日に、トルコ中を恐怖に陥れた殺人事件に関する裁判が結審した。犯人のジェム・ガリプオールは、ミュネッヴェル・カラブルトさんを残忍に殺害した罪で最高刑の24年の禁固刑を命じられた。
イスタンブルで、頭部を切断され、残酷に殺された当時17歳のミュネッヴェル・カラブルトさん殺害の裁判の結審が、昨日、バクルキョイ第4重罪裁判所で行われた。恋人であったミュネッヴェル・カラブルトさんを殺害した罪に問われたジェム・ガリプオール(19)の父、メフメト・ニダー・ガリプオール氏は、涙ながらに証言し、「双方の家族に謝罪したい。私は、ミュネッヴェル・カラブルトさんをみたことがない。ミュネッヴェルさんの母が前回の法廷で述べた『あなた方が私たちの立場ならどうなさいますか』との問いが耳に響いている」と述べた。
■どのような刑にも服す
ジェム・ガリプオールの母、チュライ・マクブーレ・ガリプオールも涙ながらに証言した。このとき、ミュネッヴェルさんの父親、スュレイヤ・カラブルト氏は、「なんということだ!まだ恥もせず、泣きながら話すのか!」と叫んだ。このため、スュレイヤ・カラブルト氏は法廷の外に連れ出された。ジェム・カラブルトは証言台で、「後悔しています、反省しています。ミュネッヴェルにも、その家族にも、また自分の家族にも謝りたい。どのような刑にも服したい」と述べた。
■減刑はなし
法廷は、ジェム・ガリプオールを、「未成年の少女に対する、計画的で残忍な故意の殺人罪により重罪処置の終身刑」に処した上で、ジェム・ガリプオールの年齢が19歳未満であったため、刑期を24年に減刑した。しかし、長い期間逃亡し、また殺人後の行動により、「悔悟」による減刑、また、条件が満たされないとし「衝動的犯罪」への減刑は行わなかった。
■母と叔父に、3年の禁固刑
母親のチュライ・マクブーレ・ガリプオールと、叔父のハイヤム・ガリプオール、(ガリプオール家が経営する)会社の役員メフメト・カラカヤルとハビプ・クルト、運転手のアフメト・バトゥルに対しては、各人の罪及び、犯罪者隠匿の罪で、3年づつの禁固刑が命じられた。殺人への協力が疑われていたジェムの父、メフメト・ニダー・ガリプオールに対しては無罪が言い渡された。
■「私の息子は、天使のような少女を殺した」
メフメト・ニダー・ガリプオールは証言をする際、カラブルト家からの抗議をうけると、「カラブルト家の人がいうことは、全て正しい。彼らの悲しみを理解している。私の息子は、彼らの天使のような娘を殺したのだから」と述べた。
■「これが正義」
ミュネッヴェル・カラブルトさんの母親、ナギハン・カラブルトさんは、法廷から出ると弁護士に抱きついて涙をながした。父親のシュレイヤー・カラブルト氏は、「これが正義だ」と述べた。
■197日の逃走の末、自首
(2009年3月に)ミュネッヴェル・カラブルトさんの遺体は、エティレルの通りにおかれたゴミ箱のなかから発見された。頭部を切断されたカラブルトさんの殺人容疑者として捜索されたジェム・ガリプオールは、197日後に自主し逮捕された。
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:24585 )