シリア:治安部隊の展開と電話の遮断にもかかわらず、大使追放要求デモで18名死亡
2011年11月19日付 al-Hayat 紙


■シリア:治安部隊の展開と電話の遮断にもかかわらず、大規模デモで18名死亡

2011年11月19日『アル=ハヤート』

【ダマスカス、ニコシア、アンマン:本紙、AFP、ロイター】

シリアで数万人が昨日[18日]、いくつかの町でデモを行い、アラブ諸国に各国の首都に駐在しているシリア大使を追放するよう要求した。これは、民間人に対する暴力の停止を一番の目的に、アラブ連盟が主導している政治的解決のための努力にもかかわらず、デモ隊に対する激しい治安攻撃が続けられていることへの抗議として行われたものである。

活動家や人権センターなどは、特にダルアー、ダマスカス郊外、ヒムス、ハマーで昨日[18日]、数十名が死傷したと述べた。これらの町では「バッシャール大統領よ聞け、この革命に挑戦するな、抑えることなどできないのだから」という呼びかけの中、大規模なデモが起きた。活動家らは、治安部隊がダマスカス郊外、ダルアー、ダイル・アッ=ザウルでデモ隊を追い払うため、実弾を発砲し、イドリブのマアッラ・アン=ニウマーン地方では地上電話と携帯電話を遮断したと述べた。また大半の都市で、治安部隊が大量に配備されたと指摘した。

こうした動きと並行して、いくつかの町では体制を支持するデモが起こり、「アサド大統領よ、シャッビーハ[=体制派の私兵集団]は永遠にあなたの目の砂[しもべ]」との声が上がった。一方、シリア中部のハマーでは、爆発物によって治安維持部隊の隊員2名が死亡した。

シリア革命調整委員会は、子供4名を含む、少なくとも民間人17名が昨日[18日]死亡したとして、「ダルアーで8名、ハマーで4名、ダマスカス郊外で3名、ヒムスで2名の殉教者が出た」と伝えた。

また、シリア人権監視団は、ヒムスのアル=バイヤーダ地区で、検問所からの発砲により子供1名が負傷したと明かし、「以前もそうだったように、発砲されることを恐れて、誰も検問所に近づくことができない」と指摘した。

(後略)

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( 翻訳者:増田里紗 )
( 記事ID:24589 )