あなたの車のスピード表示―アンカラで事故対策に新システム導入
2011年11月19日付 Yeni Safak 紙


スピード狂のドライバーの対策に関し、ナンバー表示付きのレーダーが一役かうことになった。アンカラで設置が開始されたデジタル・レーダーは、自動車のナンバープレートを200メートル離れたところから読み取り、速度とともに表示する。スピードを出しているドライバーは、情報掲示板で自分の車のナンバーと速度を見ると、レーダーの下でブレーキを踏むことになる。(事故の多い)危険地点に設置されるデジタル・レーダーは、今後トルコ全国で設置される予定だ。

スピードの出しすぎによる交通事故を防ぐため、新たな対策が始められた。警察総局と道路総局の共同プロジェクトによると、危険地点にデジタル式でディスプレイ付きのレーダーが設置される。このレーダーは最初にアンカラ・エスキシェヒル幹線道路上のテメッリ郡出口に設置され、車のナンバーとともに自動車の速度を表示する。時速110キロメートルの速度制限のある道では、それを超えた車はデジタル・レーダーから逃れることはできない。デジタル・レーダーはある車の、直近46キロメートル区間の速度に表示し、さらに直近200メートルの速度を自動車のナンバーとともに表示する。これを見たドライバーらは驚きを隠せない。レーダーは時速110キロメートルを超えた自動車には「減速」の警告を与え、通常速度で進んでいるドライバーには「ありがとうございます」と表示する。

■車のナンバーを見るとブレーキを踏む

アンカラ・エスキシェヒル幹線道路上のレーダーは、今のところ、交通違反の摘発には使われない。スピード・オーバーのドライバーへの罰則は、レーダーの先に配置された警察車両の警察官が科する。しかし今後ナンバーを表示するデジタル・レーダーをつかって罰金が科せられるようになるかもしれない。

デジタル・ナンバー表示の警告付速度レーダーに初めて遭遇したドライバーらは興味深い行動をとる。一部の人は自動車を道路の右に寄せて駐車しレーダーを眺める一方、道路上で速度表示を見た人の多くはナンバー表示を見るとブレーキペダルを踏む。レーダー設置場所まで50メートルの表示を見ると、これまでスピードをだしていたドライバーのほぼすべてがブレーキを踏む。警察は交通違反で罰金を課されないようにと、レーダーの下で突然ブレーキを踏むドライバーら警告している。警察官らは「スピード違反から逃れようとして、事故を起こすことがないよう」と警告し、特に冬にはナンバー表示付きレーダーを見てあわててブレーキを踏まないようにと言っている。

■事故が多発していた

自動車を道の脇に寄せてとめて、デジタル式のナンバープレート付レーダーをしげしげと眺めていたドライバーのイスマイル・ドゥルカンさんは、「このレーダー設置はすばらしい。ナンバーと速度表示を見ると、誰でも減速する。情報を与えられることで注意深いドライバーは減速し、罰金からも救われる」と述べた。

9年間レーダー設置路線の脇にある農場で番人をしている人によると、レーダーは最近設置されたという。この番人は、冬にスピートを出した自動車がスリップし、多くの事故を起こしていると述べ、レーダーが設置されてからは事故が一切発生していないと話した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:24591 )