トルコ・イラク国境ゲートの通関待ち車列、30キロ渋滞
2011年11月23日付 Hurriyet 紙

シュルナク県スィロピ市にあるイラク国境のハブル国境ゲートで、トラックと大型トレーラーの車列が30キロに及んだ。5日間混雑が増しているハブルで何時間も足止めを食らっている運転手たちは、ゲートの人員不足に不満を述べ、職員の助けを要求した。

ハブル国境検問所に連なるトラックと大型トレーラーの車列は、ジズレ市付近まで達した。ジズレ市から10キロほど離れたニョルドュシュ橋まで続く渋滞に巻き込まれた運転手たちは、職員らが無関心なことに不満を述べた。
横に自動車4台の列ができたポイントでは運転手は殺気立ち、警察は運転手たちを落ち着かせ、整列させるため一日中奮闘した。

■ハブルで歴史的車列

約5日間待ち続けていると語った運転手のラマザン・チェリキタシュさんは、「ここより北イラク側の方が安全です。私は5日間渋滞に巻き込まれています。警察も県も、誰もここに手をさしのべません。夜になると運転手たちは強盗に遭っており、燃料を盗まれます。夜中は人がいません。こうなったら2番目のゲートを開けてほしいものです。世界のどの国にこんな長い渋滞があるというのでしょう。イラクに渋滞はないし、非合理もないし、盗みだってありません。私たちはここで命の保証さえありませんよ」とコメントした。

別の運転手アフメト・チェティンカヤさんは、「やろうと思えば建物くらいすぐに建てられるはずです。ここは世界の最も大きい国境門の一つです。それなのに人員が足りていません。いつも2つのゲートだけがあいていて、4つ、5つのゲートはしまっています。一刻も早くここを調査し調整すべきです。この渋滞が解決してほしい。私はもう4日も待っているのに、まだハブル門に到着していません。渋滞に遭って泥棒にも遭うかもしれません。実際にわが身に起こりうることです」と話した。

また、ムルミク・ジズレリさんは、この事態はシュルナク県知事の責任だと語り、人員不足により4つの国境ゲートがいつも閉まっていることが問題だと主張した。

税関警備局のハサン・エケン局長は混雑の理由として、犠牲祭で休暇を取っていた運転手たちが荷物を積みイラクへの入国を希望したことと、これによる通関手続きの増加を挙げた。さらに、シュルナク県特別行政地区に属するスィロピ市の大型トレーラー駐車場工事もこの渋滞の原因であると述べ、「長い車列をなくすために我々は奮闘しています。渋滞の列を2日以内になくすことが目標です」と言った。

第二国境検問所の建設は常に話題となっているにも関わらず、建設が一向に始められていない。国境のあるオヴァ村の住人エユプ・エイハンオールさんはイラク側では作業が完了間近だと話す。「第二の検問所は、イラク側では道路と建物の整備がもうすぐ終わります。しかし私たちトルコ側ではまだ着手すらされていません。第二検問所は私たちの村に作られると決定されました。インフラ整備に関して最終段階まで話が進められたそうです。イラク側の工事はほぼ終わりました。それなのにトルコ側ではどうして工事を始めないのか理解できません。大臣や関係者たちはしばしばここを訪れ、私たちを励まし、希望を持たせます。しかしここを立ち去ったあとは忘れてしまうようです。土地の国有化の件に関してはまだ進められていません。私たちは国境検問所が設置されることを望んでいるのです。ゲートが建設され、自動車がスムーズに行来できるようになってほしい。国有化の補償金は後払いでいいのです。私たちの目標はまずこの問題が解決され、この地域が、そして我が国が安堵することです」と話した。

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( 翻訳者:大嶽真梨子 )
( 記事ID:24626 )