赤新月社コンテナ住宅建設急ピッチ、テントは撤去へ
2011年11月23日付 Radikal 紙


トルコ赤新月社のアフメト・リュトゥフィ・アカル代表は、地震の被災地でのテント生活に終止符が打たれることがトルコ中の共通の願いであると述べ、「テントが解体されはじめたとき、トルコ全国の顔がほころぶだろう。うまくいけば私たちも来週以降テントの解体に取りかかる予定だ」と話した。

トルコ赤新月社のアフメト・リュトゥフィ・アカル代表は、エルジシュで赤新月社によって建設されたイェニシェヒル・テント村での職員たちによる取り組みについて話した。

エルジシュで会見を行ったアカル代表は、地震後も日常的に支援活動が続けられており、同時に、被災者の避難環境を改善するために尽力していると語った。

アカル代表によると、救援活動の一環としてヴァン市セイランテペ地区に建設予定の600戸からなるメヴラーナ住宅(組み立て式簡易住宅)村の建設作業が行われており、この一時避難所には、今日までに完成したものとして約170のシャワーやトイレ、AVルーム、カフェテリア、監視カメラ、モスクがあり、非常に快適な環境となっているという。

■エルジシュに5000のコンテナ住宅

アカル代表は、エルジシュに現在あるテント村とメヴラーナ住宅(組み立て式簡易住宅)での日常的な支援活動の一方で、トルコ赤新月社の出資とトルコ赤新月社によって募られた寄付により、約2500のコンテナ住宅が今後建設されると話し、次のように言葉を続けた。

「エルジシュでは、この2500戸のコンテナ住宅を配置する場所でのインフラ整備に追われている。ヴァンにはコンテナ村は建設しない予定である。コンテナ村はすべてエルジシュ向けである。エルジシュには5000戸のコンテナ住宅が建設されているところである。つまり、その半分の2500戸を赤新月社として私たちが担当する。すでにコンテナ住宅の建材関連の取り組みは始めている。コンテナは来週以降に輸送を開始する。基礎工事はおおよそ完了した。輸送されてくるコンテナを建設予定地に配置し、人々の入居も始まる予定である。」

■テント生活は今後1.5ヶ月以内に終了予定

アカル代表は、(赤新月社が担当しない)残りの2500戸のコンテナ住宅については、トルコ住宅局(TOKİ)と首相府災害緊急事態対策局(AFAD)によって建設される予定であると述べ、これらのコンテナ住宅が整備されれば被災地でのテント生活に終止符が打たれると話した。
アカル代表によれば、災害での避難には3つの段階があり、最初の段階である「緊急避難」はテントで対応され、これは世界でも唯一の方法である。アカル代表はこのように触れた上で、次のように話した:

「そして次の段階は仮設住宅である。これはプレハブとコンテナによる住宅で対応される。ここでは5000戸からなるコンテナ村が建設される予定であり、これにより(被災者は)テントから仮設住宅に移ることができる。コンテナ住宅には、被災者は第3段階である永住住宅へ移行するまで最短で6ヶ月、最長で1年から1.5年の間住むことになる。」

「トルコ中が、ヴァンとエルジシュの被災者たちが一刻も早くテント生活から抜け出し、より安全なコンテナ住宅へ移ることを望んでいる。テントが解体されはじめたとき、トルコ全国の顔がほころぶだろう。うまくいけば私たちも来週以降テントの解体に取りかかる予定だ。」

■慈善家たちへの呼びかけ

また、アカル代表は、被災者たちがより安全な生活を送ることができるよう、慈善家たちに支援を呼びかけた。

アカル代表はコンテナ住宅内の家具などについて支援の必要を感じていると述べた上で、「国民のみなさん、事業家のみなさんに、これに関する寄付を呼びかけている」と述べた。

■エルジシュ全体に食料の配給が開始される予定

また、トルコ赤新月社のアカル代表は、赤新月社として、テント村で生活する人たちへの温かい食べ物の配給を、エルジシュ郡全体に広げると述べた。
この実現のため、他の市民団体と複数の商工団体が営んでいる無料食堂を、赤新月社として引き継ぎ、近日、エルジシュ郡の10カ所の配給場所ですべての被災者に1日3回の温かい食べ物を保証すると話した。

■こどもからもあたたかい支援

また、報道陣との会見の間、エルジシュ赤新月社センターの担当者宛に、ムシュ県のタハ・イルジュハンさんからPTT(郵便局)経由で小包が届けられ、アカル代表に手渡された。

(代表が)小包を開封すると、1通の封筒の中に入れられた硬貨ともに、女の子用の長袖のトリコットと靴下が出て来た。同封された硬貨からこの小包は小さなこどもが送ったものと思われる。

アカル代表は、このような支援はとても意義深く、より幅広い支援が可能な国民にとって見本となるものであると述べた。そして、小包に入れられていた洋服は、テント村に暮らす、サイズの合う女の子に届けられるよう、トルコ赤新月社エルジシュ班ハリル・アクスト班長に渡された。

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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:24628 )