トルコの軍事行動により窮地にたたされているテロ組織PKKはシリアに待望の隠れ家を見つけたもようだ。
トルコ政府と緊張状態にあるシリア政府はPKK(クルディスタン労働者党)に対し再び大きなキャンプ設置の許可を与えた。反体制派を支持しないという点で、シリアの諜報機関と同意したPKKの新しいキャンプは、シャンル・ウルファ県ジェイランプナル郡の南に位置するレスル・アユン地方にある。150人の集団が暮らすキャンプには、トルク空軍の作戦で死亡したKCK(クルディスタン社会連合トルコ議会)のメンバーで「ルステム・ジュディ」というコードネームで知られるルステム・バイラムの名前がつけられた。報によると、テロリストはここで軍事、政治教育を受けているという。
北イラクにおける空爆で打撃をうけたたPKKが、軍事部門をここに移そうとしているという情報を受け、シリア国境線でのトルコの守備体制が強化された。陸軍司令官ハイリ・クヴルクオール大将は先日、他の司令官らとともにシャンル・ウルファへ行き、シリア国境を守る軍の部隊を視察した。夜間の監視目的で、サーモカメラが国境の部隊へ配置される一方、24時間の継続的監視が指示された。PKKがシリアに設営したキャンプのリーダーは、トルコで最近行われた流血の全テロの首謀者であるとされ、現在ザップ地域に潜伏しているとみられるフセイン・フェフマンの側近である。フセイン・フェフマンはシリア国籍で「バホズ・エルダル」というコードネームをもつ。シリアは、PKKが結成された1978年からアブドゥッラー・オジャランが国外追放された1999年までの間、この組織に対しあらゆる種類の支援をしてきた。
国連総会が非難したシリアにおいて、暴力がやまない。政権につながりをもつ勢力が昨日国内で行った軍事行動により、少なくとも28人が死亡した。そのうちの4人は学校の近くにいた子供たちであった。また、抗議運動に参加した12歳の子供も犠牲者の中に含んでいたことが明らかにされた。
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( 翻訳者:細谷和代 )
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